医療情報サテライト

Vol.3 脳の活性化とは? 第1回(全3回)

監修/築山 節先生
脳の機能は血流との関係が大きい
脳は、血液によって運ばれた酸素とブドウ糖からエネルギーを得て働いています。脳の活動が盛んなほど、血液はより多く脳へ供給されます。脳には部位によって仕事の分担がありますから、より活発に働いている部位へは、それに応じた血流が確保されるしくみがあります。

実際、脳血流量を調べることで、脳の活動状態の低下や偏りがわかることがあります。忙しく頭脳労働をしている人でも、使い方が偏っているために、脳が部分的に休んだ状態になり、機能が低下することもあるのです。

もちろん、血管の内部が狭まったり詰まったりしていては、血液をたくさん供給しようにもできませんから、動脈硬化などの問題を抱えている人は、脳が存分に働けない状況にあることになります。

年をとってもボケない人はここが違う
私たちの脳は、毎日さまざまな情報を処理しています。しかし、日常生活のなかで情報を処理する機会が少なくなったり、いつも決まった種類の情報処理の仕事しかなかったりすると、しだいに、状況に応じた対応が出来なくなってしまいます。「まだ若いから」「仕事をしているから」といって大丈夫とは限りません。

いくつになってもとボケないような人は、やはり脳を多様に使っています。よく体を動かしたり、人と接したり、仕事を続けていたり・・・・・・。あなたの脳はまんべんなく使われているでしょうか。

第1回
第2回
第3回
老化の進み方はこうして差がつく
脳の機能は血流との関係が大きい、年をとってもボケない人はここが違う
活性酸素が老化を速める
築山 節先生プロフィール

脳の健康バランスチェックシート