覚えておこう!家庭でできる救急処置
~捻挫や骨折、虫刺され、水難事故編~
応急処置の知識を身に付けて万一の事態に備える
~社会福祉法人 康和会 久我山病院 監修
みなさんは、急に具合が悪くなったり、ケガをしたりした時の「応急処置」について、どのような方法を知っていますか?
前回は、熱中症・日焼け・切り傷・刺し傷についてご紹介しました。今回は、捻挫や骨折、虫刺され、水難事故・水の事故などのケースをご紹介します。
■捻挫・骨折
【捻挫の場合】
痛めた関節を動かさないように固定して、ぬれたタオルなどで患部を冷やし、医師の診断を受けましょう。冷湿布のあと上から三角巾やふろしきでくるむか、弾性包帯を巻いて関節が動かないように固定してください。
【骨折の場合】
外見はわからなくても、痛くて動かせないときは、骨折していると考えて手当しましょう。
骨折部分がずれたりしないよう、骨折した個所の上下にある2つの関節にとどく副木(ふくぼく)を当てて固定します。関節部を固定する際は、広すぎはともかく、狭すぎるのはよくありません。
骨折の範囲がわからないときは、広い範囲を固定するほうが安全です。副木がない場合は段ボールや週刊誌などでも代用できます。
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■咬まれる・刺される
【咬まれた場合】
犬、ネコ、ネズミやヘビに咬まれたときは、傷口を水道水でよく洗い、消毒の後、ガーゼでおおって早く病院へ。消毒薬はあとで医師が傷の状態を詳しく観察できるよう、オキシドールなど無色のものを使いましょう。
また、動物に咬まれた場合は、見た目では大したことがないようでも、細菌に感染したり破傷風になるおそれもありますので、必ず医師の診断を受けてください。
【ハチ、毒蛾、毛虫などに刺されたとき】
毒針や毒毛が皮膚に残っていることがあります。毛抜きやセロテープを使って、そっと除きます。次に刺された部分を強く押すなどして中の毒をぬきます。
水道の水で虫がふれた部分をよく洗い流してください。そのあと、抗ヒスタミン軟膏などをぬって冷たいタオルで冷やします。
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■水の事故
【海への転落に遭遇したら】
釣りなどの際、海に転落した人を見つけたら転落者から目を離すことなく、クーラーボックスなど浮力のあるものやロープなどを投げ入れ、からだを確保し、付近にいる人に協力してもらって救助活動にあたりましょう。
【海のSOSは118番に通報】
海上保安庁は、海上における事件・事故の緊急通報用電話番号として、警察の110番や消防の119番のように覚えやすい局番なし3桁の電話番号「118番」の運用を2000年5月から開始しています。
次のような場合には、「118番」に通報してください。
●海難人身事故に遭遇、または目撃した
●油の排出等を発見した
●不審船を発見した
●密航・密輸事犯等の情報を得た
「いつ」「どこで」「なにがあった」などを簡潔に落ち着いて通報しましょう。
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・前回は、熱中症・日焼け・切り傷・刺し傷などのケースをご紹介しています。
・万一に備えて「AEDの使い方について知っておこう」
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