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今週6月7日(日)から13日(土)まで、危険物安全週間となっています。毎年6月の第2週に実施されています。ガソリンや軽油、灯油といったものや、カセットボンベなどの燃料は、"危険物"という認識があると思います。しかし、家庭内にある身近なものの中にも"危険物"が存在します。今回は、このような身近な危険物についてみてみましょう。
火災の原因となりうる危険物
消防庁の資料によると、危険物が原因とされる火災は、2014年に203件発生しています。これを発生割合で表すと、1万施設当たり4.76件となります。
危険物施設の分類で中でも、特に多いのは燃料や塗料などを製造する施設で、同70.48件となっています。次いで、燃料を補充したり、塗装を行ったり、ボイラーやバーナーを用いるなどの、危険物を取り扱う施設は、同11.78件となっています。
一方で、これらを貯蔵する施設は、同0.51件と少ないようです。貯蔵しておく施設は、普段は人手がかからないために、地震などの災害がない限り事故は少ないようです。それに引き替え、人手が必要な施設では人的要因が増大するために、相対的に火災が多く発生しているといえそうです。
ウォッカが火災の原因に
もっと身近な危険物といえば、ヘアスプレーや制汗消臭剤、殺虫剤などのスプレー缶があります。噴射させるために、LPガスやジメチルエーテルなどの可燃性ガスが使われています。不燃性ガスが使われているケースもありますが、缶の注意書きに「危険物第4類、アルコール類」とか「第2石油類」などと記されているものは危険物にあたります。
また、インフルエンザやノロウイルス対策としての、手指の消毒用アルコールも、危険物に該当するものもあります。さらに、度数の高いお酒も危険物である場合があります。先日、ワゴン車の中でウォッカを飲みながらタバコに火をつけようとしたら、引火して車が全焼するという事件があったばかりです。
オフィスや家庭内の危険物を再確認!
前出のスプレー缶もタバコと同時に使用するのは危険です。こんなことはないと思いますが、タバコを吸いながら髪をセットしようとヘアスプレーを使ったら、先のウォッカの事件のようなことになりかねません。また、塗料のスプレーに引火したという事件は時々耳にしますので、こちらも注意が必要です。このように、誤使用などのヒューマンエラーによるものは、火災に限らず事故の要因としては少なくありません。
普段、何げなく使っているモノの中に、危険物は潜んでいます。今回の危険物安全週間を機に、家の中にある危険物を探し出して、使用方法に誤りがないか改めて考えてみましょう。そして、万が一、火が出てしまった場合を想定して、消火する方法を再確認しておいてください。
【参考情報】
・片手で操作できる新しい消火器「トマホークマッハ」
・事業所向けオンライン火災監視システム
・出火を遠隔でキャッチ「フレームチェッカー」
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
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