ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 防犯ブザーの半数以上は正常に動作しない
子どもに対する凶悪な事件が起こる中、お子さんに防犯グッズを持たせている方も少なくないと思います。中でも、防犯ブザーはその筆頭かと思います。
文部科学省の調査によると、全国の小学校の8割で防犯ブザーを配布しているようです。万が一の場合に、大きな警報音で周りに危険を知らせるツールです。いざというときに作動しなかったら意味がありません。みなさんのお子さんがお持ちの防犯ブザーは、正常に動作しますか。
異常が見つかった防犯ブザーの3分の1が電池切れ
国民生活センターが、関東地方の小学生が使用していた防犯ブザー139個を調査したところ、音が鳴らない、音が小さいなどの異常が見つかりました。右の図がその内訳ですが、全体の半数以上で異常が見つかりました。
異常が見つかった防犯ブザーの内、3分の1が電池切れで、3分の2が回路の断線やブザー部分の破損など、その他の原因でした。また、内部の電池の外観を見ると、さびが出ていたり、電池が膨らんでいたり、液漏れしていたりといった状態でした。
電池のチェックは25%止まり
さらに、防犯ブザーを子どもに使わせている全国の保護者を対象に、防犯ブザーの使用実態を調査しています。小学2年生から6年生まで、各学年200人、合計1000人の保護者に対して行ったアンケートです。それによると、防犯ブザーの電池を交換したことがあると答えた方は25%に過ぎず、ほとんどの方は買ったときの状態のままでした。また、動作確認の頻度を調べると、定期的にチェックしている、もしくは不定期だがチェックしていると回答したのは41%でした。
定期的な動作チェックといざという時の練習を
防犯ブザーは学校から配布されるケースが多く、管理は学校でやっていると思っている保護者の方が多いのか、かなりの数の防犯ブザーが正常に動作しない実態が明らかになった調査結果と言えそうです。ランドセルに取り付けられるケースがほとんどで、どこかでぶつけたり、落としたりといったことも考えられます。筆入れは軽量で壊れにくいものがありますが、防犯ブザーは軽量・コンパクトであるものの、強い衝撃に耐えられるものはほとんどありません。
本体に破損はないか、正常に動作するか、電池に異常はないかなど、定期的なチェックを忘れないでください。また、お子さんがいざという時に、正しく鳴らせるように、使い方を教えておくことが大切です。さらに、ランドセルのどの金具に取り付けると引っ張りやすいか、お子さんと一緒に試してみていただきたいと思います。
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セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰
小学生が使用していた防犯ブザー
の動作確認の結果
(国民生活センター調べ)
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