セコムは、これまで培ってきた画像処理技術を駆使した日本初の肌の色を精確に再現できる｢モバイル遠隔診療システム」を開発しました。
　日本は超高齢社会を迎え、訪問看護サービスの利用者数は増え、病院の在院日数は短縮化傾向にあります。訪問診療や訪問看護などの在宅医療のニーズが高まり、医師が遠隔地から患者さんを診断できる遠隔診療の普及が期待されています。今回の「モバイル遠隔診療システム」は、そういったニーズに応える新システムとなります。
　今回のコラムでは、この「モバイル遠隔診療システム」をご紹介します。

在宅医療のニーズに応える新システム
「モバイル遠隔診療システム」とは、セコム独自の画像処理技術により、部屋の明るさや照明の種類に影響されることなく患者さんの顔色や患部の色を忠実に再現し、遠隔診療での医師の視診に活用いただくシステムです。
　通常、医師が患者さんを診察する場合、各種検査や触診、聴診のほかに、傷跡といった患部の色はもちろん、問診時の表情や顔色などを診る視診も重要な要素となります。遠隔診療の診療場所は患者さんのご自宅になるため照明環境がさまざまで、従来の技術では忠実な肌の色の再現を行えませんでしたが、今回のシステムでは照明環境に依存しない色再現が可能となり、遠隔診療や訪問看護で有効にご利用いただけます。

遠隔診療や訪問看護だけでなく
セキュリティニーズへの応用も
「モバイル遠隔診療システム」の患者さん宅で使用する遠隔診療ツールの操作は簡単で、医療知識や専門技術を持たないご家族やヘルパーなどの非医療従事者でもご利用が可能です。そのため、医師や看護師が患者さんのご自宅に訪問しなくても、患者さんは質が高く満足度の高い診療を受けられます。
　さらに、今回開発した色再現技術を監視カメラに用いることで、洋服や髪の色を用いた迷子の自動検索や、車体の色による盗難車輌の認識といったセキュリティニーズへの応用も可能となります。
　セコムでは、今後もセキュリティだけでなく医療のフィールドでもより大きな「安全・安心」を提供していきます。

「モバイル遠隔診療システム」の特長・詳細はこちらからご覧いただけます。

（関連記事）
・報道資料「日本初、肌の色を精確に再現する『モバイル遠隔診療システム』を開発」

（参考）
・高齢者救急時対応サービス「セコム・マイドクタープラス」
・高齢者を見守る位置情報提供システム「ココセコム」
・セコム商品ニュース「『お元気コールサービス』『お元気訪問サービス』をスタート」

セコム株式会社
コーポレート広報部

「モバイル遠隔診療システム」の概要