ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > ホームセキュリティと内面格子で泥棒にタイムレースを強いる
過去に本コラムにおいて、ホームセキュリティが、泥棒にタイムレースを強いることについて触れたことがあります。今回は、ホームセキュリティで泥棒にタイムレースを強いる具体的方法について考えてみます。
泥棒がホームセキュリティを嫌う理由
ホームセキュリティを導入されているご自宅の場合、泥棒が侵入した場合、各種センサーによってすぐに検知され、セキュリティスタッフがご自宅に駆け付けます。そのため、泥棒は侵入した時点から、セキュリティスタッフが駆け付ける時間とのタイムレースを強いられることになります。
たとえ侵入に成功した場合でも、泥棒には、家捜しをする時に大きなストレスがかかります。また、家捜しに時間をかけられないことから、泥棒にとっては盗めたとしても、侵入のリスクに見合う成果が得られにくいのです。これが、泥棒がホームセキュリティ嫌う大きな理由です。
水周りの窓の役割
泥棒は基本的に建物の開口部を狙って侵入してきます。建物に開口部を設ける目的は「通行」「視認」「採光」「通風」の4つです。窓の主な役割は、この内の「通行」を除いた、「視認」「採光」「通風」の3つです。
台所や洗面所、浴室、トイレなど俗に「水周り」と呼ばれる部屋に設けられる窓については、役割はさらに限られ、「採光」、「通風」の2つになると言っても良いでしょう。「水周り」の窓に、「視認」機能を持たない曇りガラスが用いられることが多いことも、これを裏付けています。
水周りの窓の具体的防犯対策
通行、視認の役割を担わない窓については、面格子による防犯対策が有効である旨については、過去のコラムで述べました。
この面格子ですが、設置方法を工夫することで、ホームセキュリティの効果を増すことが可能となります。その例を示したのが右の写真です。洗面所の窓の内側に「内面格子」と呼ばれる面格子が取り付けられています。室内に設置するもののため、インテリアに配慮して目立たない外観となっており、その強度も、窓の外に付ける面格子と比べて強くありません。
しかし、ホームセキュリティと併用することで、この内面格子は大きな効果を発揮します。ホームセキュリティが、窓が破られた時点で反応し、泥棒にタイムレースを強いるからです。内面格子が付いている場合、泥棒は窓を破ったあと、次の障壁であるこの内面格子をも破らなければ室内に侵入することはできません。
すなわち、泥棒にとっては、限られた貴重な持ち時間を、「内面格子破り」に取られてしまうのです。さらに、写真の例では、内面格子が付いていることが窓の外側からも曇りガラス越しにうっすらと見えること、窓の外にホームセキュリティのステッカーが付与されていることの2つが、泥棒に対する大きな牽制として効いてきます。
内面格子には、既設の窓にも取り付けられるものもあることから、ホームセキュリティを導入する際、「採光」、「通風」を目的とする窓には、併せて導入を検討してはいかがでしょうか。
(参考)
・安心豆知識「ホームセキュリティと防犯理論」
・安心豆知識「窓の役割から防犯対策を考える」
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
ホームセキュリティと併用することで、
大きな効果を発揮する「内面格子」
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