ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 東京・港区の「安全・安心」を見守る港SPセンター
東京・港区では、2002年「安全で安心できる港区にする条例」の制定を皮切りに、さまざまな「安全・安心」な街づくりに向けた取り組みがなされています。その一つと行われているのが、「みんなとパトロール」です。これは、区、区民、事業者などが一体となって区民生活の安全を守る取り組みです。
この「みんなとパトロール」の中で、セコム・港SPセンターが担っているのが「業者委託パトロール」です。このパトロールでは、犯罪発生の抑止を目的として、毎日24時間、区内全域をパトロールしています。
今回の現場レポートでは、港SPセンターを訪ね、澤 幸正司令に話しを伺いました。澤司令は、2008年のセンター開設時から責任者として配属され、5年目になります。澤司令はセコム入社後、セキュリティスタッフとしてさまざまな経験を持ち、その実直な人柄は、隊員からの信任も厚く責任感の強さは人一倍です。
Q.港SPセンターの業務について教えてください。
港SPセンターでは、3つの業務を担当しています。一つ目は、「夜間パトロール」です。この業務は、港区の区民の方の安全を守るため、夜間帯に青色回転灯を装備した車両で区内全域を巡回する業務です。私たちの姿を見せることによって犯罪の抑止効果を狙っています。
二つ目は、港区に属する保育園や幼稚園、児童館、公園など、子どもが利用する施設を巡回する「子どもの施設巡回パトロール」です。子どもがいる施設に毎日伺い、安全の確認を行っています。
最後の三つ目は、児童・生徒などの安全確保を目的として、登校時及び下校時の時間帯に通学路などを巡回する「通学路パトロール」です。繁華街を通学する子どもたちの安全を見守っています。このようなパトロールを通して港区、警察とも連携を行い、区民の方の安全を守るという大きな役割を担っています。
Q.仕事で心がけていることを教えてください。
常に相手の身になって考えることだと思っています。私たちの業務は、ただ街を回っているのでは意味がありません。子どもの安全を考えるときには、子を持つ親御さんの気持ちになって考える、夜間のパトロールであれば、その地域にお住まいになっている方の気持ちになってパトロールを行う。どのようにすれば、「安全・安心」を感じていただけるかを突き詰めていくことで、私たちの対応が変わってくるのではないかと思っています。もちろん、その根底には、「安全のプロ」として些細な不安全も見逃さないというプロの意識とプロの対応が必要です。
Q.港SPセンターが大切にしていることは何でしょうか。
私たちの業務は、犯罪を抑止することを目的としていますので、窃盗事案や強盗事案の逮捕に協力できることは非常にうれしいことですが、これは当たり前のことだと思っています。それよりも子どもたちが、パトロールカーに手を振ってくれたり、「港区のおまわりさん、いつもありがとうね!」なんて声をかけていただく瞬間が一番うれしいんです。
5年前にこの業務を開始したころは、声をかけても少ししか挨拶が返ってきませんでした。
それが長い間をかけて、区民の皆さんからよく声かけていただくようになりました。これからも、そういった区民の方との信頼関係を大切にしていきたいと思っていますし、それがこのセンターの誇りでもあります。
Q.今後の抱負を教えてください。
私たちは、区民の安全を守るとともに、区民の方とのコミュニケーションを密にしていくことも大切なことだと考えています。安全な街づくりのためには、区民の方の協力なしには成し得ません。直接、区や警察には話しづらいことも、私たちを通してご要望を上げていただくことで、関係部署に正しく情報を伝えることができます。区民の方と行政のパイプ役になれることが私たちの役割だと思っています。
私たちは港区とセコムの2枚の看板を背負っています。一方では、行政サービスとして心地よいサービスを提供し、もう一方では、安全のプロとして地域の安全をしっかり守っていくことです。これからも地域に密着し、区民の方々とともに安全な街を創り上げていきたいと思っています。
(参考)
・"全体像"で理解する現場レポート
セコム株式会社
コーポレート広報部
港SPセンター
澤 幸正司令
港区「みんなとパトロール」で
使用されるパトロールカー
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