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残暑お見舞い申し上げます。今年は今日が立秋、暦の上では今日から秋ということになります。しかしながら秋というのはまだ名ばかりで、これから夏休みの本番を迎える職場も多いことでしょう。
夏休みで集まる際には連絡方法の確認を
夏休みで故郷に帰省し、親戚や親しい友人などで集まる機会がある方に、ぜひ検討をお願いしたいことがあります。それは、災害が発生した場合の親戚や親しい友人の間での連絡方法の確認です。今回の震災では、直接の被災地である東北地方以外においても、通信回線が混雑し、いたるところで電話がつながりにくくなったのは、皆さんの記憶にも新しいと思います。
災害発生の際には、誰もが自分の親しい人の消息が気になって、その安否を確認したいと思い、連絡のための行動を起こします。これは人の本能によるものであり、たとえその行動を控えるように呼び掛けたとしても止めることは難しいでしょう。
実際、今回の震災においても、多くの通信事業者が以前から「あなたの『かけない』が被災地の緊急な通話を救います」と呼び掛けていたにもかかわらず電話が殺到し、電話が掛かりにくい状況が発生しています。
夏休みなどの親戚や親しい友人が集まる機会に、皆でいざという時の情報連絡手段を確認して連絡網を作り、お互いに共有しておくことで、電話を最小限に抑えることができます。お互いの状況を知らせる方法を確認し、その一覧を作成しておくことは、非常時対応の演習とも位置づけられます。可能ならば、その連絡方法を実際に試し確認しておくことをお勧めします。その際、「171」で始まる「災害用伝言ダイヤル」の使い方を確認しておくことも良いでしょう。
ネットは有事を考えた通信手段
今回の震災直後、電話回線がほとんどつながらない状況になったにもかかわらず、ネットによる通信が使えるケースが多くありました。そのため、ツイッターや掲示板、ウェブメールなどを通じて情報を入手した方も多かったと聞いています。
そもそもインターネットは、アメリカ国防総省の国防高等研究計画局(DARPA: Defense Advanced Research Projects Agency)によって開発されたアーパネット(ARPANET)を源流に持ち、戦争などによって「回線の一部が破壊された場合でも動く」という性質を持たせた通信手段なのです。そのため、インターネットの通信は、本質的に有事に強いという性質を持っています。
ネット上のメディアを使い慣れている方は、周りの人たちと、いざという時どういう形でそれを使うのかを確認しておきましょう。また、普段ネットを使わない方でも、携帯電話などの通信機器を持っている人は相当数います。あらかじめ簡単な使い方を伝え、ネットに親しんでもらうことも災害に対応するための訓練となります。
有事の対応は、心をひとつにすることから始める
有事に対応するために、重要なことは皆の心をひとつにすることです。夏休みなどで、皆が集まる機会にお互いの連絡方法を確認しておくことは、いざという時に皆の心をひとつにし、災害などが発生した際に適切に対応するための第一歩となるのです。
(参考)
・災害時の電話利用方法([社]電気通信事業者協会)
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文
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