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体積が750倍に増えるドライアイスの危険性

 東日本大震災の津波に伴う原発の停止で、今年の夏は節電の夏になりますが、皆さんはどのような節電をされていますか。
 筆者宅では、すだれを多用して夏の日差しを遮るようにしています。また、濡れたバンダナを首に巻いて、気化熱の作用で涼しくするグッズも準備しました。

 気化するものといえば、ドライアイスがあります。アイスクリームなどを持って帰るときに、冷たい状態を保つためにドライアイスを入れてくれる場合があります。よく家に帰ってから、水に入れて白い煙が出るのを見て遊んだものです。

ドライアイスの事故はペットボトルが原因
 このドライアイスを間違った方法で使用すると、大惨事に発展することがあります。東京消防庁の調べによると、ドライアイスを入れたペットボトルが破裂して、破片が身体に刺さるなどして大けがに至ったケースがあります。冷たいドライアイスを入れて、ジュースなどを冷やそうと思ったのかもしれません。右の図は、東京消防庁の調べによる、ドライアイスによる事故を示したものです。7割近くは、ペットボトルに入れて破裂したケースです。

750倍に増える体積
 ドライアイスは固体ですが、気体に変わるときにたくさんの熱を奪います。それによって、アイスクリームなどを冷やし続けることができるわけですが、そのときに体積が750倍に増えます。そのため、ほんのわずかなドライアイスのかけらでもペットボトルを破裂させてしまうのです。
 仮に、1cm四方のドライアイスを500ccのペットボトルに入れたとすると、体積が750ccになりますので容量オーバーとなります。実際には、もう少し多くのドライアイスを入れるので、内部の圧力はもっと高くなり、最終的には破裂してしまうでしょう。

ドライアイスによる不慮の事故をなくすために
 東京消防庁の統計によると、ドライアイスの事故は、やはり夏場が多いようです。また、10歳代以下のお子さんによる事故が、全体の75%となっています。スーパーなどで冷凍食品やアイスクリームなどを買うと、ドライアイスの機械のコインを渡されることがあります。ここで出てくるドライアイスは非常に細かく、最近流行りの保冷ボトルなどにも入れやすくなっています。飲み物を冷やそうとして、入れてしまったら大惨事につながりかねません。以前、不慮の事故が多いことを書きましたが、お子さんを危険な目に合わせないためにも、大人が十分に注意することが必要といえそうです。

(参考)
・「不慮の事故による死者数は他殺のおよそ10倍」

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰

ドライアイスによる事故発生要因(2006年から2010年まで、東京消防庁)  
ドライアイスによる事故発生要因
(2006年から2010年東京消防庁)




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