ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 戸建ての侵入手口も無施錠箇所がNo.1
先週、昨年の犯罪についてまとめた「平成21年の犯罪情勢」が警察庁から発表されました。その中に、侵入窃盗犯、いわゆる泥棒が建物に侵入する際に、どのような手口を使ったのかを場所別にまとめたものがあります。戸建ての玄関からの侵入手口はどうだったのか、マンションの窓からの侵入手口はどうだったのかなどが一覧表になっています。ちょうど一年前にも、この資料を元にコラムを書きました。
「マンションの侵入手段の第1位に「無施錠」が登場」(2009/5/27「データから読む」)
この時のタイトルにあるように、無施錠箇所からの侵入が増えていることを書きました。一昨年(2008年)の統計では、戸建ての侵入手口のトップはガラス破り、4階建以上のマンションでは無施錠箇所、3階建以下のマンションではガラス破りでした。ところが、2009年の統計を見ると、戸建ても無施錠箇所からの侵入がトップになっています。
これまで、住宅の防犯といえば、ガラス破り対策を中心に考えられてきましたが、これからは「カギの閉め忘れ」という極めて単純な対策を説いていくことが重要になってくるかもしれません。
ピッキングされにくいカギに交換したり、破られにくいガラスにしたりしても、施錠をしていない状態では、これらの防犯対策は全く意味を成しません。また、カギをかける習慣がないような地域もあるかと思います。泥棒があえてそのような場所を選んでいるのかもしれません。まずは、「カギをかける」という基本中の基本を考え直していただきたいと思います。
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
住宅の形態別の侵入手口
(警察庁2009年)
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