ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 冬と夜間に多い火災による死者
まもなく暦の上では冬になろうとしています。そろそろ空気が乾燥してきて、火災が気になる時期です。消防庁では11月9日から15日まで、秋の火災予防運動が実施されます。
今年の標語は「消えるまで ゆっくり火の元 にらめっ子」とのことです。毎年、建物火災の出火原因のトップはこんろ火災です。調理を始めたら、火を消すまでキッチンを離れないようにとの意味が込められているのでしょう。また、今年の火災予防運動でも「住宅防火対策の推進」を重点目標のひとつに掲げ、住宅用火災警報器の設置や、消火器等の防災機器の普及を推進しています。
アメリカでは、住宅用火災警報器を義務化してから、火災による犠牲者が激減したと言われています。日本でも、そうなるように消防法によって設置義務化が始まっています。住宅用火災警報器の最大の効果は、火災をいち早く知ることができることです。
火災による死亡原因の6割は逃げ遅れです。就寝中に火の手があがり、気がつくと手遅れであったり、別室で火事になり、発見が遅れて手遅れになったりします。時間帯別の火災による死者の発生状況を見ても、就寝中の死者数が非常に多いことがわかります(右上図参照)。
この時期に火災予防運動があるのは、冬になり火気を使う機会が増えてくるのを前に火事について考え直してもらう意味もあるのだと思います。実際、冬季に火災による死者は多いのです(右下図参照)。
住宅用火災警報器の設置は義務化されたものの罰則がなく、設置は住人の自主責任となっています。罰則がないからといって設置しないのではなく、火災という被害を最小限にとどめるためにも、自らの命・家族の命を守るためにも、できるだけ早い段階で設置を済ませましょう。最近では、別室に設置した警報器が感知した火災を自室の警報器が知らせてくれる、連動型も登場しています。
(参考)
セコムのホーム火災センサー(連動型・単独型)
セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
時間帯別の火災による死者発生状況
(消防庁2007年、放火自殺者数を除く)
月別の火災による死者発生状況
(消防庁2007年、放火自殺者数を除く)
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