第168回 もしものときに使えますか?AEDの重要性をおさらい
こんにちは。明日、11月の第3木曜日は、ボジョレヌーボーの解禁日ですね。今年のブドウの味を楽しむということで、日本でもすっかり定着した感があります。今年もおいしいとの前評判ですが、自分で飲んでみないことにはわかりませんよね。今夜0時には、本場フランスより早く解禁をむかえる日本。ホテルでは深夜の解禁パーティーが行われ、特別宿泊プランも用意されているようですよ。レディースプランといううれしい響きに、出かけたくなってしまいます。年末に向けて、お酒を飲む機会が増えるので、気を引き締めなくてはと思いつつ・・・・。
2014.11.19更新
AED(自動体外式除細動器)を、医療従事者ではない一般の方が使用できるようになってから10年がたちました。"AED"という名前は知っていても、実際に利用するシーンに遭遇した人は多くないことでしょう。
AEDの使用率はまだまだ低い
-
一般の方でも簡単に
操作できるAED
AEDとは、Automated External Defibrillatorの頭文字をとったもので、日本語では「自動体外式除細動器」です。心室細動(心臓が痙攣(けいれん)したように動きがバラバラになり血液を送り出すポンプとしての役目を果たせない状態)になったとき、電気ショックを与え、細動を取り除くための医療機器です。
最近では、オフィスビルやスポーツジム、駅、空港、そのほか公共の施設など多くの場所で「AED」を見かけることも多くなったのではないでしょうか。
しかしながら、心停止で倒れるのが目撃された人のうち、実際にAEDが使われたのは3.7%ととても低い数字なのです(総務省消防庁 平成25年版救急救助の現況より)。救える命を救うために、そしていざという時に私たち自身が使えるよう、AEDについておさらいしましょう。
一般の人がAEDを使用する重要性
-
救急車が到着するまでの間の救命処置が重要に
心室細動により意識・呼吸が失われると、発生から1分ごとに救命率が7~10%下がると言われいます。そのため、いかに早く 救命処置を行うかが重要です。時間が経過すればするほど救命率が低下するため、救急車が到着するまでの間に、傷病者の周りにいる私たち自身がAEDを使用し、電気ショックを行うことが重要です。
救急車が到着するまでに行う3つのこと
大切な命を救うために、救急車が到着するまで私たちが行うべきことをまとめました。
1)119番への通報
2)AEDの実施
3)心肺蘇生法(CPR)の実施
1つずつ順番に行うのではなく、同時並行で行うことが大切です。傷病者や傷病者を囲う人たちを発見したら、一人でどうにかしようとせず、まず「人が倒れています」と大きな声を出して協力を呼びかけましょう。人が多ければ、その分「AEDの設置場所を知っている人」「AEDの使い方を知っている人」「CPRができる人」がいる確率があがります。また、特に傷病者が女性の場合は、人目が気になることもあります。周りの人と協力して、隠してあげるなど、女性ならではの心遣いがあると、良いですね。
AEDの使い方は過去のコラムで詳しく紹介しているので、ぜひ確認してください。
いざという時のために・・・AEDの使い方をマスターしよう!
よく行く場所でのAEDの配置場所を把握しよう
- セコムのAEDご契約先に
貼られるステッカー
普段、よく行く場所でAEDのステッカーを目にしたときには、その配置場所を覚えておくようにしましょう。
AEDは自立型ボックスの中や壁掛けで置いてある場合もありますが、建物の事務室などに置いてあることもあります。AEDが置いてあることを示すステッカーが入り口などに貼ってあり、それが目印となります。
人で混雑している場所などに行く際も、AEDの設置有無、またどこに配置されているかも確認しておくと、いざという時に安心です。
急に大切な人が倒れたら・・・そう想像してみると、AEDや心肺蘇生法の重要性がよりわかるかもしれません。一人ひとりの勇気や心がけが、人の命を救うことにつながります。決して他人事とは思わず、いざという時のために、備えましょう。
- 関連するカテゴリーを見る
- AED