第1回 ライフスタイルWoman360°執筆秘話
はじめまして。
「女性のためのあんしんライフnavi」コラムページへ、ようこそいらっしゃいました。
もうすぐ夏本番。夏休みがある方もない方も、マリンスポーツや花火、かき氷など...楽しみにしていらっしゃるのではないでしょうか。でも、心が解放的になりがちな季節でもあります。周囲の危険、犯罪には十分に注意して、夏の思い出を素敵なものにしてくださいね!
2008.7.3更新
改めまして、「セコム株式会社 働く女性の安全委員会」がお送りする「女性のためのあんしんライフnavi」へようこそ!
インターネット社会のいま、たくさんの情報があふれています。便利だけれど情報が多すぎてどれを見たらよいのかわからない...。そのような方々に、より気軽に防犯について考える機会を持ってほしい。いつもちょっと不安に思いながら過ごしているけど、どんな対策をとったらいいのか考えあぐねている方に、わかりやすく、手軽にできる対策や心構えを伝えたい。不安を安心に変えるナビゲーターとして、気軽にアクセスしてほしいという思いから、このWEBコンテンツ「女性のためのあんしんライフnavi」立ち上げに至りました。
みなさまのあんしんライフのために、少しでもお役に立てれば幸いです。
このコーナー「あんしんコラム」では、「働く女性の安全委員会」メンバーが、交代でコラムを担当します。
第1回は、委員会活動の基盤ともいえる、女性向け防犯本『ライフスタイルWoman360゜』の執筆秘話について綴ります。
女性だけのチームでの新たな試み
セコムでは、これまでいくつかの防犯本を監修してきました。
幼稚園や小学校に通うお子さん向けの『白いおばけのスー』シリーズ
未就学児童向けの『わたしをみて!おかあさん』
など。
ニュースを見れば、若い女性が狙われた凄惨な事件が頻繁に起きている世の中。セコムとしては、セキュリティのプロという立場から、今までになかった女性のためのアドバイスを何かの形にして世の中に出したいと考えました。
そうして複数の部署から仕事を通じて防犯を考えている女性社員5名が集まりました。実際の防犯現場に役立つ研究に日々取り組んでいるセコムIS研究所の2名を加え、主に働く女性のライフスタイルを防犯という観点から考える「働く女性の安全委員会」を発足させ、ディスカッションをスタートさせました。
まずは、世の働く女性の現状を知ることから始めようということで、独自のアンケートを作成。全国の20〜30代の働く女性135名に、回答をいただきました。
その結果、90%近くの方が、外出時に何の対策もしていないということが判明。他の設問でも、全体的に対策があまりなされていず、防犯意識の低さが如実に現れる結果となりました。
そこで、まずは防犯意識を高めてもらうことを目的に、持ち運びもしやすい新書版の本で、啓蒙していくことにしました。
本の泉社さんの賛同を得て、本を出版することになり、私たちで執筆することが決まりました。そして編集者の原田さんを迎え、どんな本にしていくかのディスカッションが始まりました。
話をしていく中で、職業によっても性格によってもライフスタイルは変わり、起こりうる犯罪の種類も違うんだ!ということに気付き、"タイプ別にみる"対策本を発刊することに決まりました。
本のタイトルは『ライフスタイルWoman360゜』。さまざまなタイプの女性の生活=ライフスタイルの中に、あらゆるシーンで=360゜遭遇しうる危険を浮き彫りにした防犯本、という思いを込め、カタカナ・アルファベット・数字を組み合わせ、アイキャッチも狙いました。
"イヌ人間"の発祥は動物占いから!?
数年前に大流行した動物占い。私たちも好きでよくやっていました。その話が出たことがきっかけで、親しみやすくするために、それぞれのタイプは動物のキャラクターを使おうと、満場一致で決まりました。
徐々に形になってきて、書籍の顔であるカバー表紙の検討が始まりました。動物のキャラクターをメインにした表紙案が、デザインをお願いしたDan Designさんからいくつか上がってきました。
その中から私たちが選んだのは黒い表紙。女性の防犯ということで、ただ可愛いだけでなく、"守る"イメージを髣髴(ほうふつ)とさせるものにしました。
しかし、私たちの意思を受けた上司は困惑顔。これまでのイメージを覆すかのような黒い本に、「ちょっと考えさせて」と言われてしまいました。
そして2日後。
「最初は驚いたけれど、これでいこう」と上司は、見本を持って社長へ打診。無事に決定と相成りました。
初めての女性社員だけのプロジェクトの発案に、社内外からの反響も決して小さくはなく、そのプロジェクト結成自体が新聞記事になることもありました。
セコムでもどんどん女性社員の登用が増えてきています。私たちが少しでも布石になれたら嬉しいと思っています。
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