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近年、受験シーズンに入ると受験生を狙った痴漢行為が増えるとされています。
 SNSでは受験生への痴漢行為をあおるような投稿が毎年のように確認されてきました。
 受験生の不安な心理をついた卑劣な行為に対して、警察なども警戒を強化しています。
 痴漢行為をなくし、安心して受験に向かえるような環境をつくるにはどうしたらいいのか?
 今回は、警視庁の防犯アプリ「デジポリス」を使った痴漢対策についてまとめます。
 通勤時などで受験生の周囲にいる私たちが知っておきたいこと、受験生本人が被害を未然に防ぐためにできることなどをまとめました。
受験シーズンを狙う痴漢の実態を知る
1月から2月の受験シーズンは、受験生が試験に集中する一方で、SNSでは受験生への痴漢行為をあおるような投稿が繰り返されてきました。
 
 痴漢行為は電車内で発生することが多く、被害者が声を出せない状況におちいるケースが少なくありません。
痴漢被害防止に役立つ「デジポリス」
無料で利用できる警視庁公式の防犯アプリ「デジポリス」。
 痴漢行為防止に役立つ多機能なツールです。
 特に声を出せない被害者の心理的負担を軽減するように配慮されています。
 
 【デジポリスの主な機能】
 ■痴漢撃退機能
 ・被害を知らせるための機能
 スマートフォンの画面に「痴漢です助けてください」という大きな文字が表示されます。
 周囲の人に画面を見せて助けを求めてください。
 タップすれば「やめてください!」と音声が流れる機能もあります。
 
 ・被害者を助けるための機能
 スマートフォンの画面に「ちかんされていませんか?」というメッセージを表示させることができます。
 困っている人を助け、周囲の理解とサポートを得るための機能です。
 
 ■防犯ブザー機能
 画面をタップすると、大音量のブザーが鳴り響きます。
 マナーモードでもブザー音は有効です。
 周囲の注意を引き、痴漢行為をその場で抑止する効果が期待できます。
 
 ■「デジポリス」のそのほかの便利機能
 デジポリスには、「痴漢撃退機能」、「防犯ブザー機能」以外の機能も搭載されています。
 詳しくは警視庁の「デジポリス」のページをご覧ください。
 「デジポリス」以外にも、大阪府「安まちアプリ」や、神奈川県川崎市「かわさき防犯アプリ」、広島県「オトモポリス」などがあります。「自治体名 防犯アプリ」などで検索してみましょう。
痴漢行為を絶対に許さない!
痴漢被害のダメージは計り知れません。
 受験シーズンに痴漢行為が増えることを忘れずに、「痴漢を絶対に許さない!」という強い気持ちを持ちましょう。
 
 【事前にできる痴漢対策】
 ・ドア付近、車両連結部、改札口に近い車両などを避ける
 ・防犯ブザーを携帯し周囲に持っていること、警戒していることをアピールする
 ・女性専用車があれば利用する
 ・行動パターンを読まれないよう乗車する時間や車両を変える
 
 【もし「痴漢かも」と思ったら...】
 1)痴漢が疑われるときは、バッグなどで押し返して「当たっていますよ」とアピールする
 2)それでもやめないときは痴漢です。デジポリスなどを使いましょう
 
 痴漢被害にあわないためには、加害者に近づかないことです。
 乗車前に周囲をよく見て不審な動きをする者がいないか確認しましょう。
 乗車中はスマートフォンや参考書などに集中しすぎないよう、周囲への警戒を心がけてください。
 危険を察知できるようセンサーを張り巡らせましょう。
 
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