
第404回 電動アシスト自転車のバッテリー盗難対策
坂道でも快適な電動アシスト自転車。
女性でも扱いやすい軽量モデルやおしゃれなデザインもあり、広く普及しています。
その電動アシスト自転車のバッテリー盗難が増加傾向にあります。
今回は電動アシスト自転車のバッテリー盗難を防ぐための対策をまとめます。
バッテリーに鍵がかかっていても盗まれる!?
警視庁が発表した、2023年の東京都内でのバッテリー盗難は373件。
前年よりも100件以上増加しています。
被害の約6割は、バッテリーが施錠されていたにもかかわらず盗難されています。
残る約4割は、鍵のつけっぱなし。バッテリーの鍵を開錠できる状態のときにバッテリー盗難の被害が発生しています。
バッテリー盗難を防ぐには、施錠の徹底が欠かせませんが、それだけでは不十分です。
複数の対策が求められます。
バッテリーの盗難にダブルロックで対策を
ほとんどの電動アシスト自転車は、バッテリーと車体の施錠に同じ鍵を使います。
自転車本体の鍵がつけっぱなしだと、バッテリーを持ち去ることが可能です。
自転車のそばを離れるときは、短時間でも必ず施錠しましょう。
落としたりなくしたりしないよう鍵の管理も確実にしてください。
電動アシスト自転車のバッテリー盗難のうち約6割は施錠した状態で被害あっている実態があります。施錠だけではバッテリー盗難を防ぎきれないということ。
強引な盗難手口を防ぐには「ダブルロック」が有効です。
電動アシスト自転車のバッテリー専用ロックが市販されていて、ワイヤーロックやチェーンロックなどいろいろなタイプのものがあります。
玄関ドアや窓の防犯対策と同じように、バッテリーもダブルロックを取り入れましょう。
電動アシスト自転車のバッテリーを守る方法
電動アシスト自転車のバッテリー盗難が発生している場所として多いのは、中高層住宅や一戸建て住宅です。つまり「自宅」でバッテリーが盗まれているということ。
また、道路上や駐輪場などでもバッテリー盗難が発生しています。
これらを踏まえて、バッテリーを盗難から守る方法をまとめます。
【自宅での盗難対策】
●バッテリーは外して屋内へ
自宅敷地内の自転車からバッテリーが盗まれる被害が多く確認されています。
バッテリーが狙われていますので、バッテリーを屋内保管すると安心です。
バッテリーを土埃や雨、日差しなどから守ることにもなり、バッテリーの寿命を長持ちさせることにもつながります。
●自転車にカバーをかける
自転車全体を覆う自転車カバーは、バッテリーだけでなく自転車本体や、その他のパーツの盗難抑止効果が期待できます。
犯罪者の多くは、犯行に余計な時間や手間をかけたり、音を立てたりして人目につくことを嫌うものです。
【外出先での盗難対策】
●安全な駐輪場所を選ぶ
防犯性の高い駐輪場を利用するようにしましょう。
駐輪場を選ぶときのポイントをいくつかご紹介します。
・管理人が常駐している
・防犯カメラが設置されている
・自転車一台ずつにロックがかけられるようになっている
・夜間は照明があり、明るく見通しが良い
●路上に駐輪しない
路上でもバッテリー盗難が発生しています。
そもそも公道は共有空間なので、路上駐輪は禁止されていることがほとんどです。
バッテリー盗難のリスクはもちろん、交通安全の妨げになる可能性も考え、できるだけ安全な駐輪場を利用することをおすすめします。
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電動アシスト自転車のバッテリーが盗まれると移動手段がなくなり、日常に支障をきたすと思います。
そうならないためにも、施錠の徹底やダブルロックなど、すぐにできる対策をおこたらないようにしたいですね。
自転車メーカーの盗難補償や自転車盗難保険にも加入しておくと安心です。
万が一、バッテリー盗難にあってしまったときは、すぐに警察に盗難届を出しましょう。
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