第387回 不安に寄り添う防犯グッズ
夜、自宅までの帰り道がなんだか怖い...。そんな不安はありませんか。
夜道で女性が被害者となる路上犯罪が発生しています。
防犯は24時間365日、いつでもどこでも万全でありたいもの。
防犯対策のひとつとして、心強いのが持ち運びできるセキュリティサービス「ココセコム」です。
今回は、ココセコムが私たち女性の生活にどのように役に立つのか、セコム㈱の勝田誠司に聞きました。
- プロフィール
-
◆セコム㈱ 特品部 担当課長 勝田誠司
1997年セコムに入社。約15年間、開発部門で企業・ご家庭向けのセキュリティやココセコムの開発に携わる。
2013年より現職。ココセコムをはじめとする駆け付けサービスの企画を担当。
【ココセコムとは?】
「通報」「通話」「緊急対処員の駆け付けサービス」「位置情報検索」などさまざまな安心を備えた、手のひらサイズのコンパクトな防犯端末。大切な人や物を見守るサービスとして、幅広いシーンでご利用いただいています。
ココセコム
https://www.855756.com/
「ココセコム」は防犯ブザーとどこが違うの?
- 犯罪から身を守るための防犯グッズとして「防犯ブザー」が思い浮かびます。「ココセコム」との違いを教えてください。
-
どちらも「持ち運びができる防犯端末」という点は同じですが、ココセコムは防犯ブザーにはない機能をたくさん備えています。
防犯ブザーは大音量の音を出して危険を周囲に知らせるものです。
ココセコムはボタンを押すとセコムに緊急通報することができ、ご要請があれば緊急対処員が駆け付けます。
見た目はコンパクトなココセコムですが、ボタンひとつでセコムが提供する「警備サービス」をいつでもどこでも利用できるのです。
もちろん防犯ブザーとしても使うこともできます。
- 「いつでも、どこでも」ということですが?
- ココセコムはGPS機能を備えていて、高度な位置検索が可能です。
どこにいても、24時間365日オペレーターが見守る体制があります。
不安があればココセコムの通報ボタンを押してください。
セコムのオペレーションセンターが緊急信号を受信し、お手元のココセコムに連絡いたします。
ココセコムの通話機能で状況をお話しください。移動してもGPSで場所を把握できるのでご要請があれば緊急対処員が急行します。
- スマートフォンで助けを求めることもできると思うのですが?
- スマートフォンは、バックから取り出す、画面を見ながら通報先を選択して電話をかけるなど、いくつかのステップが必要です。
それだけのアクションを緊急時に落ち着いてこなすのは難しいのではないでしょうか。
その点、ココセコムはボタンを押すだけ。画面を見なくても操作できるので、例えば、ポケットの中にあっても簡単に操作が可能です。
不安を感じる夜道などで手元にあるだけでも、安心のお守りになってくれるはずです。
「これくらいで通報ボタンを押して良いのかな」と思うような些細なことでも、どうぞ遠慮なく押してください。
ご無事が確認できれば、その場で通話を終了します。
自分の身を守るために、気負いなくどんどん使ってください。そのためのココセコムです。
女性の安全を守ったココセコムの活用例
- 通報ボタンを押すような状況はなかなかイメージしにくいもの。
しかし、思いもよらない危険にいつどこで遭遇するかわかりません。
実際にココセコムを活用いただいた事例を勝田さんにまとめてもらいました。
【ココセコム活用事例(1)】
夜道を自転車で走行していた女性。
前方の歩行者を追い抜いたとたん、奇声をあげて女性を追いかけてきました。
女性は危険を感じ、ココセコムの通報ボタンをプッシュ。
オペレーターは安全確保が最優先と判断し、近くのコンビニエンスストアまで女性を誘導しました。同時に別のオペレーターが警察に通報。
警察官とセコムの緊急対処員が現場に駆け付け、女性の無事を確認しました。
(活用事例を勝田が解説)
オペレーターは、ココセコムの通報ボタンが押された場所の位置情報をもとに、周辺環境を把握できます。活用事例にあったように安全な場所までココセコムの通話機能を使いながら誘導することが可能です。
現場急行のご要請があれば駆け付けますし、警察とも連携します。
【ココセコム活用事例(2)】
朝の通勤時間帯に女性のココセコムから「みつめてセコム応答なし」の信号を受信。
緊急連絡先として登録された女性の母親に連絡を取ると、元恋人が車で女性を連れ去ったとのこと。
ただちにGPSの追跡を開始し、警察にも通報。
元恋人の自宅にいることを特定し、警察と協力しながら女性を救助しました。
(活用事例を勝田が解説)
ココセコムのサービスに「みつめてセコム」があります。
「みつめてセコム」はセットすると10分後にココセコムが振動。応答ボタンの操作がなければ、自動的に緊急信号をセコムに送信するものです。
「みつめてセコム」の機能は、人通りの少ない暗い夜道でセットして、無事に帰宅したら解除するなどの使い方ができます。
ココセコムの安心を味方につける
- 普段の生活のなかで犯罪に巻き込まれるかもしれないとは、実感できないものです。
ココセコムはどのような女性にお薦めでしょうか?
-
物騒な事件があり、防犯対策をよりしっかりしたいと考える女性は少なくありません。
また昨今、SNSで自分の情報を発信するのが当たり前ですし、マッチングアプリの利用も浸透してきました。
見ず知らずの人と交流する機会やコミュニケーション方法は時代とともに変わります。
「ちょっと心配だな」「ひとりで会って大丈夫かな」ということがあれば、ぜひココセコムをお守りとして身に着けてほしいと思います。
また、ホームセキュリティのご契約者様限定にはなりますが、Apple Watchで通報サービスが利用できるアプリ「YORiSOS」(よりそす)も登場しました。
今後、ますます利用しやすく身近なサービスに進化させていく予定ですので、どうぞご期待ください!