第381回 個室施設を利用する際の注意点

インターネットカフェやカラオケボックスなど、息抜きの時間に利用している方も多いと思います。このような個室の空間は、他人の目を気にせずリラックスできる反面、個室特有の犯罪が横行しています。わいせつ事案のほか盗撮など、女性を狙った犯罪も多く、利用時は注意が必要です。
今回は、女性が特に気をつけたい個室施設を利用する際の注意点をまとめます。

「個室」と呼ばれる施設はさまざまあります。

・カラオケボックス
カラオケボックスは、防犯上の理由で個室内の様子が見えるドアが使われていることが多くなっています。
ただ部屋の奥の様子まではうかがい知れませんし、防音性が高い分、いざという時に個室内の声が外に聞こえない点は怖い部分です。
可能な限り出口や受付に近い部屋を予約する、非常時の呼び出しボタンの位置や操作を確認するなどしておくと安心です。

・インターネットカフェ、漫画喫茶
共用部の防犯カメラ設置など防犯設備が完備されているか、女性専用ブースが備えられているかなど、事前に確認してから利用するようにしましょう。
また「宿泊施設」ではなくあくまで「複合カフェ」であることを忘れず、ほかに誰が利用しているか分からない環境のため、一人での宿泊は極力避けましょう。
過度に露出の多い服装も避けたほうが安心です。

・一対一の施術施設（エステ、マッサージ店、治療院など）
個室の鍵をかけたり、他の従業員が入れないようにしたりする行為があれば施術開始前に確認しましょう。案内時や施術中に万が一違和感があるときは、ためらわずに施術中止を申し出てください。きっぱりと意思表示をすることが大切です。

・脱衣所や更衣室、試着室など
衣服を着脱する場所では、盗撮被害が多発しています。
個室内に置かれた棚や小物などに隠しカメラが仕掛けられているケースもあるため、使用前に周囲をよく確認してください。
売却目的で女性が盗撮することもあるので、付近に男性がいなくても油断は禁物。
不自然に近づいてくる、スマートフォンを向けている人がいるなど、おかしいと思うことがあれば使用をやめ、店舗スタッフなどに伝えましょう。

盗撮被害が多く発生している場所として、トイレがあげられます。
公園や駅など不特定多数の人が使用するトイレではカメラが仕掛けられていないか疑うことが大切です。
トイレットペーパー置場やゴミ箱などに巧妙に仕掛けられていることがあります。
ほかにもドアと床の隙間、個室上部からスマートフォンを差し込むなどするケースも横行しています。

利用する前に個室内をよく確認すること、扉の上下の空間も警戒することを忘れないでください。
カメラらしきものや不審物があったときは利用するのを控え、施設のスタッフに報告しましょう。

個室施設は公共の場にたくさんあります。
初めて訪れる場所や店舗を利用するときは、いつも以上に警戒しましょう。

「複数の従業員がいる」「女性スタッフがいる」「信頼できる知り合いが利用していて評判がよい」など、自分なりの安心基準を持って店舗選びをすることが大切です。

万が一、利用後に気になることがあったときは、専用の相談窓口に連絡してください。
被害を拡大させないためにも、なるべく時間をあけずに相談しましょう。

各都道府県警察の性犯罪被害相談電話（全国共通番号）
「♯８１０３（ハートさん）」

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個室施設利用時の注意点として、わいせつ犯罪や盗撮などを取り上げましたが、そのほか置き引きにも注意が必要です。

席を立つ時は、貴重品や個人情報が掲載されたものを置きっ放しにせず、必ず身につけることを徹底しましょう。


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