
第384回 女性のソロキャンプの防犯対策
女性にも人気の「ソロキャンプ」。
とはいえ、女性ひとりのキャンプには危険がともなるのも事実です。
女性のソロキャンプで発生したトラブルや犯罪被害も報じられています。
ソロキャンプの安全対策を徹底することが肝心です。
今回はソロキャンプの防犯対策についてまとめます。
女性のソロキャンプのトラブル事例
女性ソロキャンパーが巻き込まれたトラブル事例を見てみましょう。
□ テントのなかをのぞかれる
□ テントに入りこまれる
□ 性犯罪の被害にあう
□ 「設営を手伝う」「教えてあげる」などと理由をつけて必要以上につきまとわれる
ほかにもソロキャンプ中に、貴重品や荷物の盗難被害にあったという事例も発生しています。
女性のソロキャンプでの防犯対策
キャンプ場でも街中でも、「防犯の基本」は同じです。
自ら危険な場所に行かないことや、「見せる」防犯と施錠の徹底で安全性が高まります。
(1)キャンプ場や設営の場所選びを工夫する
管理人のいるキャンプ場を選び、なるべく管理棟の近くにテントを設営するようにしましょう。
女性専用サイトが用意されている、男性のソロキャンプや男性のみのグループキャンプが禁止されているキャンプ場などもあります。
できるだけ安心して過ごせる環境を選ぶことも重要です。
(2)「人の目」のある場所で不審者を寄せつけない
テントを張るなら、家族など複数人で来ているグループが多いエリアが良いでしょう。
すぐに助けを求められるか、異変に気づいてもらえるかをイメージしながら、テントの設営場所を検討しましょう。
緊急時に連絡できるよう、スマートフォンの電波が入るかどうかも事前に確認しておくと安心です。
(3)「見せる」防犯を心がける
防犯グッズを活用して防犯意識・警戒心を周囲にアピールしましょう。
【「見せる」防犯のためのグッズ】
・防犯ブザー
ソロキャンプ中は、常に身につけておきましょう。
警戒心を周囲にアピールすることが大切です。
・セキュリティワイヤーやダイヤルロック
テントのファスナーに装着できるタイプのものがいろいろ市販されています。
テントから離れるときは外から施錠を、就寝時は内側からも施錠を。
・センサーライト
テントに近づくと光るセンサーライトは不審者対策に効果的。
野生動物の対策にもなります。
・ミュージックプレイヤー
音・スピーカーOKのキャンプ場であれば、ラジオや音楽をかけておくなどして人の気配を演出しましょう。
(4)貴重品や荷物はしっかり管理
財布やスマホなどの貴重品は、サコッシュなどに入れて肌身離さず持ち歩くようにしてください。
テントから離れるときは、荷物をテントに入れて施錠を忘れないこと。
高価なキャンプグッズを使用していると狙われることもありますので、ソロキャンプのときはなるべく使用を控えましょう。
(5)キャンプグッズはひとりで使えるようにする
女性のソロキャンプでは、「手伝ってあげる」「教えてあげる」など、必要以上に干渉されるケースがあります。設営などで戸惑っていると干渉を許すスキになるようです。
事前に使い方をしっかり確認して使いこなせるようにしておきましょう。
(6)周りとの交流は節度を持って
知らない人から声をかけられたら、相手を不快にさせない程度に一定の距離を保つことを意識しましょう。
話しかけられて無視したり冷たくしたりすれば、トラブルに発展しかねないのはソロキャンプだけでなく普段も同じです。気持ちよくあいさつを交わすなど、常識的なふるまいが大切。
話が弾んでも、会ったばかりの人に気を許すのは危険です。素性のわからない相手に自分の勤務先や住んでいるエリアを教えたり、気軽に連絡先を交換したりするのは控えたほうが良いでしょう。
ソロキャンプでトラブルに巻き込まれたら?
キャンプ中にトラブルの懸念があれば管理人に相談しましょう。
万が一トラブルに巻き込まれたら、すぐに管理人へ連絡するとともに、必要に応じて警察へ通報してください。
身の安全が最優先。
身を守るためには、「少しでも不安に感じたらキャンプを中止して帰る」というくらいの慎重さが必要です。
女性のソロキャンプには、リスクがともなうということを忘れないでください。
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ソロキャンプやひとり旅などひとりで遠方に行くときは、必ず家族には行き先を伝えてください。
いつでも安否が確認できる状態にしておくことも、大事な安全対策のひとつです。
ただし、リアルタイムでSNSに「ソロキャンプにきています!」といった投稿するのはNG。
投稿をきっかけにキャンプ中を狙われたり、自宅が空き巣被害にあったりする可能性も否定できません。
SNSはどこで誰に見られているかはわからないものですから、投稿するのは帰宅してから。
防犯女子らしく最後まで気を抜くことなく、ソロキャンプを楽しんでくださいね!
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