第38回 女子だって知っておきたい!車のセキュリティ
肌寒い日もありますが、桜前線は確実に北上していますね。桜は、新しい生活のスタートを告げるとともに、私たちに元気やパワーをもたらしてくれる気がします。日本に四季があることが素晴らしいと一番思うことができる季節かも。目の前のことに追われる日常ですが、ちょっと顔を上げて、桜を見上げる時間を作りたいですね。
2011.4.4更新
皆さんの中にも、毎日の通勤がマイカーという方もいらっしゃると思います。そこで、今回は、うっかりしがちな車の防犯対策がテーマ。「これくらい大丈夫!」という小さな油断が被害のきっかけになるので注意しましょう。
車上ねらいに要注意
「車上ねらい」は、「車上荒らし」とも言いますが、駐車中の車から金品を奪うことで、全国で年間約14万件(2010年警察庁調べ)も起きています。1日あたり、なんと400件ほどになります。2008年の警察庁の車上ねらいのデータと国土交通省運輸局の保有車両データから、セコムIS研究所の研究員が県別の順位を算出したところ、以下の地域で被害の割合が多いことが分かりました。
- ワースト1位
- 大阪府 167台に1台
- ワースト2位
- 愛知県 290台に1台
- ワースト3位以下
- 京都府、福岡県、兵庫県、千葉県・・・と続く
もちろん、ワースト3に入っていなくても、被害を防ぐための対策は必要です。そこで、気をつけるポイントを抑えておきましょう。
まず、車から離れるときは、短い時間でも必ずドアをロックしましょう。自分の手でドアハンドルを引いて、施錠を確認するのが一番確かですが、キーリモコンや、カギを使わずに施解錠を行うスマートエントリーシステムを使う場合、電子音や光で施錠が確認できるものもあります。車を離れる前にチェックする習慣をつけてくださいね。
また、車の中に携帯電話やハンドバッグ、小銭など、現金や貴重品は絶対に置かないようにしましょう。ショッピング後の買物袋も、窓越しに見えないトランクなどにしまうことを習慣付けておくといいですね。さらに、カーオーディオ、カーナビ、ETC装置に差し込んだままのカードも狙われるので注意が必要です。
さらに、数分で戻ってくるから・・・と、窓を開けっぱなしにしたり、貴重品を置いたまま車から離れたりすることもあると思います。数センチ開いている窓からドアをこじ開け、中のものを盗まれることもありますので、エンジンを切る前に、必ず、すべての窓が閉まっていることを確認するようにしましょう。
愛車も盗まれないように
車内に置いたものを盗まれるのもショックですが、何よりも防ぎたいのは、自動車自体の盗難。自動車の盗難件数は、全国で約2万5千件(2009年警察庁調べ)で、2003年以降、減少傾向にありました。しかし近年は減少率がにぶくなっていますし、地域によっては被害件数が増えているところもあるようです。ここで、愛車が盗難に遭わないためのポイントをチェックしておきましょう。
1.確実にドアをロック
車両盗難被害の27.3%がエンジンキーを差し込んだままだったり、キーが車内に放置されていたりしたケースです。スペアキーを隠していても泥棒はすぐに見つけてしまいますので、車内に置きっぱなしにするのはやめましょう。
2.盗難防止装置を使う
ハンドルを固定する市販のハンドルロックや、窓ガラスの振動やドアの不正開錠に反応して警報音を鳴らす警報装置、さらにイモビライザー(キーに埋め込まれた電子チップのIDが一致しないとエンジンを始動させないシステム)などがあります。
3.位置情報提供サービスを利用
セコムが開発した「ココセコム」は、万が一盗難に遭った場合、GPS衛星と携帯電話基地局を使った位置検索で、高い精度で愛車の場所を確認できます。位置検索は、セコムのオペレーターが電話で対応することもでき、要請に応じて緊急対処員が現場に急行します。位置検索機能だけでなく、駐車中のはずである車両が一定の距離を越えて移動した時点でセコムに通報するタイプ(「カーアラーム1」)もありますよ。
最後に、女性ドライバーの中には、自動車で移動すれば痴漢被害などもない、と防犯面で安心されている方が多いようです。でも、人目につきにくい夜間の駐車場は、自宅やマンション内でも油断は禁物です。明るく、監視カメラがついている安全な駐車場を選ぶよう心掛け、なるべくひとりきりにならないようにしましょう。そして、防犯のために、懐中電灯や防犯ブザーを携帯したりして、防犯意識を持つようにしましょう。
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