
旅行時の防犯対策
どんなに旅慣れていても、国や地域が異なれば治安も違います。自分を過信せずに、常に防犯対策について再確認する意識を持つことが大切です。また忘れがちなのが留守中の自宅の防犯です。「帰ってきたら家が荒らされていた!」ということがないようにしましょう。
毎年多くの日本人が犯罪被害に

(2024年外務省データ)

(2024年外務省データ)
2020年以降、新型コロナウイルス感染症が世界的に感染拡大した影響で、海外渡航者数が大きく減少しましたが、各国の新型コロナウイルス感染症に対する水際対策の一部緩和等を受け、2022年に海外渡航者数が増加しました。しかし、残念なことに毎年日本人が何らかの犯罪被害に遭い、現地の大使館などの援護を受けています。
では、実際にどんなトラブルに巻き込まれているのでしょうか?
右のグラフのとおり、「強盗・窃盗・詐欺」です。
旅行先でのショッピングは要注意
日本人が狙われやすい理由として次のようなことが考えられます。
- 比較的安全に対しての意識が低い
- ブランド品を持ち歩いている
- スマートフォンやデジタルカメラなど高額な電化製品を持っている
- 多額の現金を持ち歩いている
最初は警戒心を強く持っていても、環境に慣れてくるとスキがでてくるものです。旅慣れている方も油断は禁物です。
また、女性の場合、高級ブランド品を購入するなどショッピングを楽しみ、たくさんの荷物を持ち歩く傾向があります。これは高額品を持ち歩いていることを周囲に伝えていることになり、狙われやすくなります。そして男性に比べて体力的に弱い女性はスリや引ったくりのターゲットになってしまうのです。
リラックスしていても警戒心は必要
特にリゾート地などでは、水着やノースリーブといった肌の露出度が高い洋服を着ることが多くなります。痴漢や性犯罪に巻き込まれる可能性を高めてしまうことにつながるので、警戒心を持つことが大切です。
旅行中でも気を抜かない
海外旅行時、犯罪被害にあわないために、最低限次のことに注意しましょう。
- 多額の現金や高価な品を持ち歩かない
- ホテルの部屋には貴重品を置かず、セーフティボックスに預ける
- 手荷物を持ち歩く時は肌身離さず持ち歩く
- 大きく口の開いたバッグを使わない
- 肌の露出が高くなるような洋服は避ける
- 夜間の外出は控える
また、スーツケースなどには、ロック付スーツケースベルトをつけることなども大切な荷物を盗難から守るのに役立ちます。
万が一のトラブルへの備え
海外旅行に出かける際には、トラブルへの備えも大切です。
- パスポート番号や渡航先の日本大使館・総領事館の連絡先、クレジットカードのコールセンターの番号などを控えて持参する
- パスポートは最初のページを見開きでコピーをとり、自分用に携帯し、家族用に保管しておくと、トラブルに巻き込まれた際の所在・安否確認に有効です
- 海外旅行保険に加入する
これらの控えは、パスポートやクレジットカードなどとは別のカバンに入れておき、貴重品は装着・出し入れが簡単な貴重品入れ「スライドポケット」などを活用することを忘れずに。
忘れがちな留守中の自宅の防犯対策も抜かりなく
海外旅行に限らず、数日間自宅を留守にする場合は、空き巣に入られないような工夫をしましょう。
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郵便受けに新聞や郵便物をためない
泥棒は留守宅を狙っています。新聞が何日も郵便受けにたまっていると、長期不在にしていることが分わかってしまい、「泥棒に入ってください」とアピールしているようなもの。長期間留守にする場合は、新聞販売店への配達停止や郵便局に「不在留置」を依頼しましょう。 -
留守番電話で「不在」のアナウンスをしない
泥棒は、電話をかけて在宅確認をすることがあります。そのため「ただいま留守にしております」と、わざわざ告知してしまうのは、防犯上好ましくありません。「ただ今、手が離せません」など、人がいるかもしれない、と思わせるようなメッセージにしておくことをオススメします。 - 夜間には照明をつける
夜間になっても家に照明がともらないと、「あの家は留守だ」と容易に分かってしまい、泥棒に狙われやすくなってしまいます。プログラムタイマーを設定するなどして、夜間には自動で明かりがつくようにしておきましょう。
旅行前チェックリストを活用し、楽しい旅行になるように、事前準備もしっかり行いましょう!