ホーム > ホームセキュリティ > 月水金フラッシュニュース > 月水金フラッシュニュース・バックナンバー > 文化祭を安全教育の機会に
夏の名残の残暑もようやくおさまり、秋が本格化、学校は文化祭の季節です。学校の文化祭は、いわゆる「お祭り」ではではなく、文部科学省の学習指導要領に規定がある正規の教育カリキュラムです。そのため、学校は、教育の一環として文化祭に類する行事をしなければなりません。また、生徒は何らかの形で、これに参加する必要があります。
先日、生徒が行う演劇や、会場の意匠、装飾等でのレベルの高さで有名な、ある高校の文化祭を覗く機会がありました。その学校の文化祭はとにかく人気。休日の人気テーマパークのような状況で、校舎の中は人であふれていました。それも、毎年のこと、想定内のことなようで、運営担当の生徒さん達の手によって、群集のコントロールも比較的手際良くなされていました。また、スマートフォンなどのIT機器を使って人気イベントへの入場整理を行うなど、運営面においても「一高校の文化祭でここまでするのか」という驚きがありました。
現在、日本の教育では「安全教育」のあり方についていろいろな議論や提言がなされています。それに対し、いわゆる通常の授業や行事だけでもいっぱいいっぱいなのに、「安全教育」の時間をどう捻出するのかといった、学校現場サイドの意見も聞こえています。
冒頭で述べたように文化祭は、正規の教育課程の一環としての位置づけです。これを、内外に向けた展示やパフォーマンス発表の場と捉えるだけでなく、同時に、人混みの中、雑踏の中での安全を考え、その具体化を検討する機会にすることを提言させていただければと思います。こうすることで、文化祭は、安全教育を実践する場としても絶好の機会にもなりえます。
災害の多い日本では、「安全」は日々の生活に定着させなければならない重要な「文化」の一つです。「文化の秋」に行われる学校の文化祭は、その教育の場として、まさにうってつけなのではないでしょうか。
【関連情報 pick up!】
安心豆知識 学校の文化祭に必要なリスクマネジメントの目
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
甘利康文
子どもの安全ブログ | おとなの安心倶楽部 |
女性のためのあんしんライフnavi |