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「エネルギーの通り道」には注意が必要

 今年も「新年度」となり、新しい環境で生活を始められた方も多くいらっしゃるものと思います。

・コードがコンセントに届かないとき
 新しい環境で、今まで使っていた家電製品の電源コードがコンセントまで届かないとき、皆さんは、どう対応されますか? 多くの方は、電器店やホームセンターで延長コードやテーブルタップを購入し、それをつないでコードがコンセントまで届くようにされているかと思います。

「電源コードの延長」は、日常よく見る光景ですが、多くの人が、延長コードやテーブルタップなどで行っているこの行為は、日常生活の中でも、リスクを伴う作業の一つですので、十分に注意するようにしてください。

・電源コードの自作はリスクを伴う
「電源コードの延長」では、コードの長さをコンセントまでの距離にピッタリ合わせるために、延長コードやテーブルタップなどの自作を試みる方もおられるかと思います。テーブルタップの自作は、中学校の技術家庭科で行われる実習の一つでもあるため、なおさら自作をしようと思われる方は多いのではないかと思います。

 一般家庭でもよく見られる延長コードやテーブルタップなどは、事故が頻発したことから、現在では、電気用品安全法(通称PSE法)の対象となる「特定電気用品」となっています。一定の技術基準を満たしたものしか、世に出せないものになっているということです。

 中学校の実習などで、素人が作ったテーブルタップは工作の信頼性が必ずしも十分とは言えません。接触不良などから事故につながるリスクを否定できないため、もし身の周りで、自作テーブルタップを使用している場合は、技術基準を満たした市販品に置き換えるようにしてください。

・頻発する「つなげたところからの出火」
 電源コードを途中で切って被覆をむき、別のコードと手でよってつなげるという「電源コード延長」の荒わざ的な「素人工作」を見かけることがあります。しかしながら、手でよってつなげた電源コードは非常に危険ですので、身の周りにある場合、即刻使用を止めるようにしてください。

 手でよってつなげた電源コードは、つなげた部分の電流が流れにくくなっていることから、大きな電流が流れることで容易に熱を持ちます。素人工作で、手でよってつなげた電源コードからの出火事例は枚挙にいとまがありません。この火災では、実際に多くの方が命を落としています。

・「ハンダ付けしたから」もダメ
 また、電源コードをつなぐ際に、ハンダ付けをしているから大丈夫と思われている方もおられますが、大きな電気エネルギーが行き来する電源コードでは、「ハンダ付け」をしたとしても決して安全とは言えないのです。

 ハンダは、スズと鉛の合金で、融点が低く、ハンダごての熱で溶けて銅の表面に合金層を作ります。それによって銅(金属)と銅(金属)を物理的、電気的につなげるわけです。このつながった部分は、電気が通るには通るのですが、その流れやすさは決して十分とは言えません。従って、この部分は、大きな電流が通ると局所的に熱を持つようになります。

 銅とハンダがくっついた部分に熱が加わったり、冷えたりが繰り返されると、温度による両方の金属の膨張率の違いから、「小さなひび割れ」(クラック)が生じます。それによって、さらに電流が流れにくくなり、それがさらなる発熱を生んで、という悪循環がはじまって、やがて発火にという事故が起きがちなのです。

 また、銅とハンダという異なった金属同士がくっついた部分で、熱による伸縮が繰り返されると、金属は硬くもろくなって(金属疲労)、外からの力で簡単に壊れやすくもなります。

 実は、電化製品の故障のうちの、少なくない数が、このような原理で起こる「ハンダ割れ」が原因で起こっています。安全性という観点に立つと、ハンダ付けは、適切な工具を用いた圧着接続などに比べて、電気的にも、強度的にも、信頼できるというものではありません。このことは、ぜひ覚えておいていただければと思います。

・エネルギーは、その通り道にも十分に注意を
 ガス管の長さが足らない場合、自分で別のガス管とつなごうと思う人は、そんなには多くはいないことでしょう。ガスは燃える物質であり、それが漏れた場合の危険性を十分に認識しているからです。一方、電気のほうは、その危険性を十分に認知している人は、ガスと比べて、そんなには多くないものと思われます。

「貯蔵されたエネルギーは事故のリスクとなる」ことについては、過去のコラムで触れたことがありますが、家庭に供給されているエネルギーは、それが流れている状態においても扱いに気をつけなければならない対象なのです。電気についてもその扱いには十分に気をつけ、「素人工作」はぜひ止めるようにしていただければと思います。

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