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「泥棒の感じかた」を主役にする防犯対策

・モノの認識 〜 まずモノがあり、人はそれを感じる 〜
 私たちは皆、自分の外に世界が広がっており、そこに生きる自分たちは、視覚、聴覚などの五感、すなわち知覚によってその外の世界を認識していると考えています。これは、私たちが生まれてきたときから慣れ親しんできた、「外を主、人の抱いた『感じ』を従」とする一般的な考え方です。

 すなわち、「まず、原因としての何ものかが自分の外にあって、知覚によってそれを認識する、つまりそれを感じることで、結果としてその存在を感じている」という認識です。たとえば、「『黄色い色のもの』があって、私たちはそれを視覚で認識することで、『黄色』を感じている」という考え方です。至極普通の、いまさら疑う余地のない自然な考え方と言ってよいかもしれません。

・逆の解釈 〜 それを感じているから、人はそのモノがあると確信する 〜
 これに対して、主と従、原因と結果を逆転させて捉える考え方があります。すなわち、「『人間がその存在を感じている』ということが原因となって、私たちに対して、外の世界に『その存在がある』という確信を抱かせる結果をもたらしている」と捉える考え方です。この考え方は、「人が抱いた『感じ』を主、外の世界を従」とするものといえます。先の例を、この考え方で表現すると「視覚が『黄色』を感じているから、私たちはそこに『黄色い色のものがある』と確信している」となります。

・人の感じ方を主役とする「現象学」と呼ばれる考え方の体系
 なにやら言葉遊びのようではありますが、この「人の感じ方を主」とすることを出発点に構築された「人がものごとを捉えること」に関する考え方は、現象学と呼ばれる学術体系として、現代にも大きな影響を及ぼしています。

「外を主、人の抱いた『感じ』を従」の考え方では、外の世界に「存在があること」を前提とする必要があります。たとえば「黄色と感じること」を実現するためには、黄色い色の物質を持ってきて、そこからの光を目に入れることで黄色を感じるようにする必要があるということです。この、外の世界に「まず存在があり、私たちはそれを感じて認識する」という考え方では、黄色い花を表現するために、黄色い物質からなる「黄色い絵の具」で描く必要があります。

 一方、「人の抱いた『感じ』を主、外を従」の考え方では、外の世界に「存在があること」を前提とする必要がありません。黄色を実現するために、必ずしも黄色い色の物質を持ってくる必要はないということです。人間の認識は、黄色を感じれば、そこに黄色い色のものがあると信じ込むようにできています。そのため、黄色を感じさせることさえできれば、その手段は何でもよいということになります。

・ディスプレイに映った黄色い花は、なぜ「黄色」にみえるのか?
 人間の視覚は「赤」と「緑」の光が同時に目に入ることで「黄色」を感じるようにできています。赤と緑の光で黄色を表現できるということです。テレビの画面上で「黄色い花」を表現するために黄色い光は必要なく、「人が黄色を感じる」ための赤と緑の光があるだけでよいということです。

 この方法による色再現は、人特有の視覚の感じ方をベースに構成された技術であるため、人とまったく構造が異なる視覚や認識のシステムを持つ宇宙人がいたとすると、ディスプレイの上に映し出された「黄色い花」が、彼にはまったく異なる何ものかに見える可能性があります。このように、現在使われている「色を再現する技術」のすべて、すべてのカラーディスプレイや印刷は、現象学の基本的考え方と、3原色を基本とした人が色を感じる感じ方をベースとしています。

・泥棒に「ヤバいという感じ」を抱かせ、防犯に活かす
 さて、ここで現象学の考え方を防犯対策に活用することを考えてみます。過去のコラムで触れたように、コトバとしての防犯対策は「言霊」の効果で、また、間接的メッセージとしての防犯対策はウィンザー効果で、泥棒に働きかけます。その働きかけが、泥棒の心中に「ここはヤバイ」という感じを生じさせ、侵入を諦めさせることにつながるのです。

 この時、「そこに『防犯対策』があるから、泥棒が『ヤバい』と感じる」というのは、一般の考え方です。これを、現象学の観点から解釈しなおすと、「直感的な『ヤバい』という感じによって、泥棒は『ヤバいもの』があるという思いに捕られ、そして侵入を諦める」となります。

 プロの泥棒は、それぞれの経験をベースに独特のヤバいという感覚を持っています。防犯は、相手が泥棒という人間であるからこそ、泥棒が心の中で抱く「ヤバいという感じ」を重要視し、それを効果的に扱わなければならない心理戦の側面を持っています。

「どういう状況なら、泥棒の意識にヤバいという思いが生じるのか」、これを知り、さまざまな工夫によってそれを実践するには、相当の経験が必要となります。ちょっとした工夫による防犯対策、簡単に見えますが、本当は、実に奥が深いのです。

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