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大火に学んだ防火対策

先週のコラムでは「防災の日」にちなんで事例を紹介しながら災害対策について考えました。歴史をさかのぼると9月上旬は、国内外において火災に関するできごとが色々重なった時期にあたります。今回はこれらのできごとを振り返り、火災対応の基本について考えてみたいと思います。

・昔ロンドンで大火事があった
 日本では江戸幕府による治世が落ち着きを見せ始めた1666年。当時から英国の首都であったロンドンでは、都市化の急速な進展に伴い集まった人々が、密集した多くの木造住居に集まって住んでいました。衛生環境は劣悪、ネズミがいたるところにいて、ペストなどの感染症も蔓延していたようです。このような状況で、今に言う「ロンドン大火」は始まりました。

 9月1日から日付が変わって間もない深夜の時間帯、街中にあるパン屋のかまどから、火の手があがりました。その火は、密集した木造住宅に燃え移り、5日間ほど燃え続けて、当時のロンドンの街並みをほとんど灰じんに帰してしまったそうです。7世紀初頭に建てられたセントポール大聖堂もこの時焼け落ち、屋根に使われていた鉛が熱で溶け出して、あたり一面の地面がおおわれたと伝えられています。

・ロンドンの防火対策
 ロンドンでは、この火災を教訓として、この時から燃えやすい木造建築は禁止、建物は全て石造りやレンガ造り、火災の延焼が起きないように道路も広くするなどのルールが定められました。また、物理的対応のみならず、今の「火災保険」につながる社会制度もこの時始まったとのことです。ちなみに、この火災で町中にいたネズミが駆逐され、復興によって衛生環境が改善した街並みとも相まって、ペストなどの悪疫もなりを潜めたそうです。

・日本でも江戸の町を焼き尽くした大火災が
 ここで日本に目を転じます。ロンドン大火とほぼ同じ時期にあたる1657年、当時の江戸の街の大半を焼き尽くした大火災「明暦の大火」が起こりました。この火災では、江戸城、大名屋敷をはじめとして市街地の大半が焼け、非常に多くの命が失われたそうです。この時失われた命は、震災や戦災によらない単独の火災による被害では日本史上最大といわれています。また、この時焼け落ちた江戸城の天守閣は、セントポール大聖堂と異なり、今にいたるまで再建されていません。

・江戸でとられた対策
 当時の日本でも、この火災を教訓としてさまざまな対策がなされています。本日の日付である9月8日は、「明暦の大火」を教訓とした江戸幕府が、その翌年に、現在の消防制度につながる行政の組織、「定火消」を発足させた日にあたります。

 このような制度的な対策と並行して、ロンドンの場合と同様に、復興時の街づくりにおける火災対策が進められました。人々の郊外への移住や大名屋敷、武家屋敷、寺社などを移動させて、延焼をくい止めるための幅広い道、「広小路」が設けられ、新しく建てる建物では、燃えにくい土壁や瓦ぶき屋根が推奨されたそうです。

 一方、震災も考える必要のある日本では、重く、地震に弱い石やレンガを積んだ建物を建てる訳にはいかなかったようです。そのため、特に庶民の住まいにおいては、石やレンガとくらべて軽い建材である木材がむき出しの家屋が多く残りました。残念ながら、これがその後においても、江戸の町で大火が収まらなかった要因の一つになったようです。

・火災は早期発見・対応がきわめて重要、そのために昔は・・・・
 火は、私たち人類を、闇夜の不安から解放してくれた、きわめて大切な相棒である一方で、それを使う人間に牙を剥く最大の敵「火災」にも変貌する可能性のあるものでもあります。人類にとって昔から火は厳重に管理されるべき対象でした。一方、管理できない状況になった場合は、いち早くそれを検知、周知し、大事に至らないようにすることが重要なのは言うまでもありません。

 ロンドンでは、大火の後、火災を早く発見するために、火元近くに「火の見やぐら」にもなる記念塔が建てられました。江戸の町でも常火消制度の発足と同時に、多くの火の見やぐらが設けられたそうです。センシング技術と情報化が進展し、火災の発生をすぐに知ることのできる環境に住む私たちは忘れがちになりますが、洋の東西を問わず、昔から人の住んでいる町にある「火の見やぐら」や、火災発生を人々に知らせる「半鐘」の存在が、火災への早期発見、対応の重要性を物語っているのです。

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セコムIS研究所
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