なぜ運動が大切なのでしょうか?それは骨に適度な負荷をかけないと、カルシウムが沈着しないからです。無重力空間に長くいる宇宙飛行士は、地球に戻ると、骨量が減少しています。これは、無重力空間では骨に負荷がかからないからです。実は骨の形成には、外から力が加わることが必要です。片足立ちをするだけで、立っているほうの足の骨には、普通の状態の3倍も負荷がかかり、骨の形成が促進されます。
また、運動することによって、筋肉の量が増えると運動のエネルギー源であるグリコーゲンの貯蔵量が増加するので疲れにくくなります。体格のバランスが安定するので、転倒による骨折の危険性を回避することも可能ですし、運動そのものが骨密度を上げるまたは維持する効果があるので、転倒の予防と骨密度の両面から骨粗しょう症のリスクは減るわけです。
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