1)
|
夜間の水分摂取制限:夕食後の水分摂取を控えめにしましょう。
特に緑茶、紅茶、コーヒーなどの利尿作用のある飲み物は避ける方がいいでしょう。
テレビの健康番組などで、寝る前の水分摂取が脳梗塞や心筋梗塞などを防ぐ効果があるように言われていますが、健康な人においてはその様な根拠を示すデータは、これまでにみとめられていないようです。
|
2)
|
時間を決めた利尿剤の服用:午後から夕方にかけて足がむくんでくるような方は、少量の利尿剤を午後から夕方の早めの時間に服用しておくと、就寝後の急激な尿量の増加を避けることができます。
但し、心疾患などで既に利尿剤を服用している方は勝手に服用時間を変更せずに、必ずかかりつけの医師に相談して下さい。
|
3)
|
昼寝と下肢の挙上:20~30分、足を高くして昼寝をすると、夜間の尿量を減らすことができます。
これも足がむくむ方に有効な方法です。
|
4)
|
圧迫ストッキングの着用:エコノミー症候群の予防などに用いられる下肢圧迫ストッキングを着用すると足のむくみの防止に加えて、夜間の尿量を減らすことができます。
|
5)
|
睡眠時無呼吸症候群の可能性のある方は、専門医の診断を受け、適切な治療を行うことにより、夜間の尿量を減らせます。
|
6)
|
メラトニン(睡眠ホルモン=本邦未承認)の服用:睡眠の質をあげるだけでなく、抗利尿ホルモンの分泌を促し、夜間尿量の減少につながります。
|
7)
|
イミプラミン(トフラニール):通常抗不安剤として使用されますが、膀胱の緊張を抑え、腎血流を低下させる作用(尿量の減少につながる)もあるため、夜間の尿回数を減らすことができます。
使用に際しては専門医にご相談下さい。
|