医療情報サテライト

Vol.1 乳がんについて

厚生労働省は視触診法のみでは乳癌の発見には限界があるとの見解のもとに、 マンモグラフィーを検診に導入することを決定しました。視触診法は診察する医師の技量に左右される主観的データであるため、 一定の評価が出来にくく、マンモグラフィーによる診断は客観的であるため一定の評価をするには非常に優れています。

しかし、視触診とマンモグラフィーの読影を別々の医療機関 で行っている例も多数見受けられ、せっかくの情報が分断されてしまっているのは残念です。 マンモグラフィーを見ながら視触診をするというのが望ましくそうすることにより、触診の技術も上がってくると思われます。

このような状況の中で、家庭において個人がまずできることは、乳癌の自己検診の重要性をよく理解し、 それを実践することです。触診による自己検診を実施しつつ、定期的にマンモグラフィー検診も受けることを推奨します。

乳がんについて
乳がんについて
乳癌とは何か?、乳癌の予防法
乳癌の自己検診
乳癌の診断、乳癌の治療
高須 良雄(たかす よしお)先生プロフィール

高須 良雄(たかす よしお)先生プロフィール
高須 良雄(たかす よしお)
西横浜国際総合病院健診センター長
外科学会認定医・日本消化器外科学会認定医・
日本医師会認定産業医・日本人間ドック学会認定指定医
1940年(S15)4月生まれ
1966年(S41)3月横浜市立大学医学部卒業
1968年(S43)4月横浜市立大学医学部第二外科入局
その後、小田原市立病院などを経て
1969年(S44)12月横浜市立市民病院外科勤務
1981年(S56)6月同病院がん検診センター(乳癌部門)兼務
1988年(S63)6月西横浜国際総合病院勤務

【著書】
「やさしい乳房学」株式会社ミックス1984年(S59)12月
「症例から学ぶ「がん診療」」分担執筆「乳がん」K.K.ライフサイエンス1985年(S60)4月
「横浜市医師会医学シリーズ第13集乳癌」横浜市医師会1987年(S62)1月
「乳房自己検診のすすめ」トミカ産業K.K.1988年(S63)3月