第442回 「PR案件詐欺」に注意
PR案件詐欺とは?
「簡単に稼げる」-PR案件詐欺とは、SNSのDMなどで企業やブランドを名乗るアカウントから「自社商品のPR投稿をしてほしい」と持ちかけられ、金銭や個人情報をだまし取る手口です。
主に2パターンの被害が多く確認されています。
【パターン1:「商品が無料になる」「実質0円」と誘う】
「投稿するだけで商品が無料で使える」「PRすれば商品の代金は後日返金する」などと勧誘。
PR投稿後もキャッシュバックされず、商品代や利用料をだまし取られてしまう。
【パターン2:「高額報酬が出る」と持ちかけ、保証金をだまし取る】
「投稿1回で◯万円をお支払いします」と魅力的な報酬を提示し、登録料・保証金・事務手数料などの名目で先にお金を支払わせ、そのまま連絡が途絶えてしまう。
最近はSNSだけでなく、エステサロンで「PR投稿すれば報酬がもらえる」と勧誘される事例も確認されました。インフルエンサーだけではなく、一般の個人ユーザーも詐欺のターゲットになる可能性があります。
PR案件詐欺を疑うべきポイント
PR依頼のDMが届いたとき、次のような特徴があれば注意しましょう。
・加盟料、保証金・登録料・サンプル代などの名目で、入金を求めてくる
・高額報酬の事前一括振込など、好条件を提示される(実際には口座凍結などと理由をつけて、凍結解除のための費用を求めるケースも)
・「今日中に返事が必要」「キャンペーン枠が残りわずか」など、急な決断をあおる
・無料・実質無料と説明があるにも関わらず、契約時にクレジットカード情報の入力を求められる
どれかひとつでも当てはまれば、PR案件詐欺の疑いが強いため、特に慎重な確認が必要です。
PR案件詐欺の被害を避けるためのポイント
PR案件の依頼が来たら、次の対策を徹底しましょう。
・企業情報を必ず確認する
公式サイト・公式SNSで企業名や担当者が実在するかをチェック。
個人アカウントやフリーメールは特に注意が必要です。
・「実質無料」「報酬が得られる」などの誘い文句をうのみにしない
魅力的な条件を提示されても、安易に契約するのは危険です。
報酬や返金方法の仕組みがあいまいなまま、個人情報やクレジットカード情報を入力しないようにしましょう。
・DMで送られてきたURLを安易にクリックしない
公式ドメインかどうかを必ず確認してください。
フィッシングサイトに誘導される可能性もあります。
・PR案件を引き受ける場合は、契約書や条件を必ず書面で残す
支払い条件、成果物、投稿スケジュール、キャンセルポリシーなどを確認しておきましょう。
不安を感じたときやトラブルになった際は、迷わず最寄りの消費生活センターに相談してください。
消費者ホットライン:188(いやや!)
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SNSで誰でも情報発信できる今、PR案件詐欺はインフルエンサーだけでなく一般のユーザーも被害にあう可能性があるトラブルです。
少しでも不自然だと感じたら、「すぐにやり取りを止める」ことが自己防衛になります。
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