ネットセキュリティ 2025年08月20日

第434回 ネットの知り合った人と「会う」ときの注意点

「ネッ友」との対面リスクを忘れずに

インターネット上で知り合った人(いわゆる「ネッ友」)との交流が増えています。
SNSやオンラインゲーム、ライブ配信、マッチングアプリなど知り合う場はさまざまで、最近では好きなアーティストやアイドル、キャラクターなどを応援する「推し活」のなかで交流がスタートすることも多いようです。

「ネッ友」との親交が深まれば直接会ってみようという話になるケースも珍しくありません。
ただリアルでの対面にはリスクがあることも事実です。

性被害をはじめ、個人情報が知られることによるストーカー、ビジネスの勧誘や詐欺行為などの被害につながる可能性もあります。
ネットで知り合った人と直接会う場合、リスクがあることを忘れないでください。

そもそも「ネッ友」とは

そもそも「ネッ友」とは、インターネット上での付き合いからスタートするため、素性や意図、目的、真意を完全に知ることは難しいものです。悪意から年齢や性別、趣味を偽ることも容易です。

あなたの個人情報を特定できる内容を教えることは避ける必要があり、顔写真や動画などを悪用されるリスクがあることを理解しておいてください。

それでも「ネッ友と会ってみたい」という場合の、注意ポイントをまとめます。

【会う前に確認しておきたいポイント】
・相手のプロフィールや投稿内容に矛盾、不自然な点がないか確認する
・顔や声を確認するために、テレビ電話などで事前にやり取りしておくのも安心

【会うときの注意点】
・「昼間」に「人目のあるお店や公共の場所」を選ぶ
・カラオケボックスや車内などの密室や、自宅での面会は避ける
・家族や信頼できる友人に「誰と・どこで・何時に会うか」を事前に伝えておく
・可能であれば、信頼できる人に付き添ってもらう

「ネッ友」は「いい人そう」に見えても油断は禁物

ネット上での印象や会話の相性が良くても、それが安全の保証にはなりません。
「年齢が近い」「優しそう」「趣味が合う」という感覚だけで判断するのは危険です。

少しでも不安を感じたら、やり取りをストップしたり、会う約束を取りやめたりする勇気を持つことが大切。友達ならあなたの不安に寄り添ってくれるはずです。

「自分は大丈夫」「この人は安心」と思い込まず、誰にでもリスクがあるという前提で行動する意識を持ちましょう。

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不安なことがあれば、家族や信頼できる友人、あるいは警察などの相談窓口に話すことも検討してください。
ひとりで抱え込まず、早めの対応が自分を守ることにつながります。

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