
第431回 サブスクトラブルにご用心!
サブスクトラブルとは?「簡単・手軽・便利」の落とし穴
「サブスクリプション(サブスク)」とは、月額や年額で定期的に料金を支払い、サービスを継続的に利用できる仕組みのこと。
サブスクは、音楽・動画配信、ファッションレンタル、ダイエットサプリ、ショッピングサイトの会員特典など、さまざまです。簡単に申し込め、便利にサービスを利用することができます。
手軽にはじめられるのが特徴ですが、なかにはうっかりミスや勘違いから契約に気づかないケースもあるようです。国民生活センターには、トラブル報告が寄せられています。
・動画配信サービスの無料体験に申し込み後、解約を忘れて数カ月間、未使用のまま課金されていた
・通販サイトの有料会員登録に使ったアドレスがわからず、解約手続きができない
・「1週間無料」と表示されていたアプリをダウンロード。お試しのみでアプリは削除したが、退会できておらず継続課金に
手軽な裏には「契約の仕組みがわかりにくい」「解約方法が複雑」といったリスクが潜んでいることもあるようです。
今すぐできる!サブスクトラブル防衛策
サブスクトラブルを防ぐには、「契約前」と「契約後」の両方で意識したいポイントがあります。
【契約前に確認したいポイント】
・「無料」「今だけ」「お試し」などの言葉に注意
実質的には、無料ではないこともあります。
解約しない限り自動的に課金される仕組みもありますので、契約前に条件(契約期間、料金、解約手続きなど)をよく読んでおきましょう。
・スクショ&メモで残す習慣を
万が一のトラブルに備えて、広告や申し込みの最終確認画面はスクショ(スクリーンショット)などで保存しておくと安心です。
事業者とのやり取りや、登録したアカウント情報(電話番号、メールアドレス、ID、クレジットカード情報など)の重要情報はしっかり記録して忘れないように管理しましょう。
【契約後の注意ポイント】
・クレジットカード明細の定期チェック
自分でも気づいていないサブスク契約が残っていることもあります。
クレジットカードの明細は毎月確認し、不明な請求はすぐカード会社や請求元に確認してください。
・スマホの機能を活用して「サブスク一覧」を確認
登録中のサブスク一覧が見られる機種もあります。
覚えがない、あるいは不要なサービスを契約していないか定期的に確認しましょう。
無料期間中の解約忘れを回避するためにスマホのリマインダー機能なども活用できます。
手軽に申し込めるからこそ、自分でしっかり管理する意識を持つことが大切です。
それでもトラブルにあってしまったら?
どんなに気をつけていても、予期せぬトラブルは起きるもの。
そんなときは以下のステップで対応しましょう。
・まずはサービス提供元に問い合わせる
ログインできなくても、登録に使用した住所や電話番号などで契約情報を照会できるケースもあります。あきらめずに連絡を。
・メールアドレスやIDを忘れた場合も、個人情報から照会できる可能性あり
画面キャプチャや利用履歴、支払い明細などの情報を手元に用意しておくとスムーズです。
・解決できないときは「188(消費者ホットライン)」へ
地域の消費生活センターにつながる全国共通の相談窓口。
専門の相談員が対応してくれます。
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サブスクは、うまく使えば生活を豊かにしてくれる便利なサービス。
でも、「契約」である以上、管理の意識が必要です。
「知らなかった」「気づかなかった」で損をしないために、自分の契約状況を見直すだけでもトラブル予防につながります。
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