第413回 フリマサービスのトラブルに注意!
フリマアプリの普及により、個人間での商品取引が気軽にできるようになりました。
誰でも簡単に商品を売買できる一方で、トラブルも発生しています。
購入者と出品者、双方に問題が発生しており、どちらの立場でフリマサービスを利用するにしても注意が必要です。
フリマサービスで実際にあったトラブル事例や、トラブルを防止するための対策をまとめます。
フリマサービスで注意したいトラブル【購入者編】
フリマサービスに出品された商品は手軽に購入できるのがメリットですが、落札後にトラブルが起きることが少なくありません。
購入者が遭遇する可能性があるトラブル事例を紹介します。
・商品が発送されない
代金を支払ったにもかかわらず商品が発送されないケースが確認されています。
購入者が代金を振り込んだあと、出品者が連絡を絶ってしまい、商品も届かない状況。
出品者の電話番号や住所が虚偽で、まったく連絡がつかないという悪質なケースも確認されています。
例えばある購入者の事例では、5万円でバッグを落札して指定の口座に代金を振り込んだものの、出品者から連絡が途絶え、商品も送られてこなかったということです。
・偽物が送付される
出品者が「正規品」と称して偽物を発送するケースも確認されています。
購入者は掲載された商品の写真や説明から正規品だと信じて購入したものの、実際に届いたのは偽物。
商品の状態が説明と異なっていたり、破損したりしていたケースもあるようです。
購入者はお金を支払ったにもかかわらず、期待していた商品を手に入れることができず、結果的にだまされてしまったことになります。
フリマサービスで注意したいトラブル【出品者編】
出品者としてフリマサービスを利用する場合も、購入者との間でトラブルが発生することがあります。
・代金が支払われない
商品を発送したにもかかわらず、購入者が代金を支払わないというケースです。
出品者が商品を発送したあと、購入者がさまざまな理由をつけて代金を支払わないもの。
結果的に商品をだまし取られたことになります。
例えば、ブランドバッグを出品し購入者に発送したものの、購入者から「偽物だ」と主張され代金を支払ってもらえないという事例が報告されています。
・虚偽の苦情を受ける
出品者が購入者から「商品が届かない」「商品が破損していた」などの苦情を受けるケースもあるようです。
なかには悪質な虚偽の苦情も含まれており、出品者は不当に代金を受け取れなかったり、信頼を損なったりするリスクがあることがわかります。
フリマサービス利用者のためのトラブル予防対策
フリマサービスは誰でも手軽に商品取引ができる場を提供してくれますが、あくまで「個人同士の取引」であり、利用者に自己責任が求められます。
フリマアプリを安全に利用するためには、利用者自身がトラブルを未然に防ぐ努力が必要です。
トラブル回避のために、注意すべきポイントをまとめます。
・個人間取引のリスクを理解する
フリマサービスは「個人同士の取引」であることから、トラブルが発生した際には当事者間での解決が求められます。
サービス運営元に連絡をしても、問題が解決されるとは限らず、双方での話しあいが必要になることがほとんどです。
この点を理解して、慎重に取引を進めましょう。
・利用規約やガイドラインを確認する
アプリの利用規約や初心者ガイドなどをよく確認し、取引ルールやトラブル発生時の対応方法を把握しておくことが大切です。
特に、規約にある「禁止行為」をおこなうと強制退会などの罰則がある場合もあります。
・取引関連の記録を保存する(購入者・出品者どちらも)
購入者も出品者もトラブルが発生した際に備え、取引履歴がわかる資料を保存・記録しておきましょう。
例えば、商品の出品ページのURLや画像、取引相手の情報(ID、氏名、住所、電話番号など)、落札日や振込明細、取引相手とのメールのやりとりなど。
スクリーンショットなどでデータを保存しておくと、後々の問い合わせやトラブル解決の際に役立ちます。
・購入の際の注意点
購入者は、出品者の評価や口コミをよく確認し、信頼できる出品者かどうかを見極める必要があります。
落札する前には商品の詳細も十分に確認し、不審な点がないかチェックしてください。
あやしい取引を避けるためにも、焦らず慎重に購入を検討しましょう。
・出品の際の注意点
出品者は、商品の状態や特徴をできるだけ詳しく記載し、購入者に誤解を与えないようにしましょう。
汚れや傷などがある場合は、それを明確に説明し、商品の状態がわかる写真を掲載することで、取引後のトラブルを回避することができます。
・商品到着後に取引を完了する
購入者は、商品が手元に届く前に購入者評価をすると、運営会社から取引完了と判断され、問題が発生しても返金や対応が難しくなります。
出品者から商品到着前に購入者評価を促されても、応じないことが大切。
必ず手元に商品が届いたことを確認してから購入者評価をし、取引を完了するようにしましょう。
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フリマサービスは、スマホひとつで利用でき便利です。
少しの注意がトラブルを防ぐ大きなカギになります。
購入者と出品者がお互いに気持ちよく取引を進めるために、丁寧な対応を心がけたいですね。
ぜひ今回のポイントを参考にして、フリマサービスを楽しんでください!