ネットセキュリティ 2011年02月28日

第33回 スマホから個人情報が流出!?よくある被害を防ぐための5つの対策

こんにちは。春が少しずつ近づいているのを実感できるようになってきましたね。スーツを新調したり、新しいバッグの準備をしたり・・・。春は何かと新作が出るシーズンなので楽しみですよね。バッグや靴など、私は欲しいものばかりで、帰宅途中にショッピングをしては、お財布とにらめっこの日々です。

2011.2.28更新

スマホは私たちの生活に欠かせないものになりつつあります。
スマホひとつあれば、ショッピングもルート案内も、お店探しも簡単。音楽や動画、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やゲームを楽しむこともできれば、スマホで仕事をすることもできます。最近はスマホ決済を利用している方も増えてきました。
利便性が高い一方で、セキュリティ面の心配も。スマホは個人情報の宝庫です。
スマホで起こりやすい個人情報の流出パターンとセキュリティ対策を紹介します。

スマートフォンは個人情報の宝庫!

スマホは、ちょっとした空き時間や移動中など、外出先で取り出して使用することも多いと思います。そんなときに注意したいのが周囲の目。
駅のホームで電車を待っているときなど、不用意に操作していると隣や後ろに並ぶ人からスマホの画面をのぞき見される可能性があります。
メールやSNSの投稿内容、スケジュールや連絡先など、個人情報を知られてしまうリスクがあるのです。
をスマホを使用するときは大切なデータや個人情報が他人に見られないよう周囲に気を配り使用しましょう。

スマートフォンから個人情報が漏洩するパターン

Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSをスマホから利用している人も多いですよね。
IDやパスワードを記憶させておくと、簡単にログインできてとても便利ですが、その反面スマホをなくしたときに第三者が"なりすまし"て、あなたの代わりに書き込みなどをされてしまう危険もあります。見終わったら、必ずログアウトする習慣を身につけましょう。

また、スマホには必ず画面ロックを設定しておきましょう。
暗証番号やパターンロックなどいろいろな設定方法があります。解除するところを他人に見られないように気を付けてくださいね。
なるべく複雑で予測のつきにくい組み合わせにすることを心がけましょう。
指紋認証や顔認証など、生体認証を利用できる機種なら、セキュリティも強固でロックの解除もスムーズです。

スマホには、SNSのログインIDやパスワード以外にも、さまざまな情報が記録されています。
連絡先のほかにも、インターネットの検索履歴、ショッピングサイトでの購入履歴、購入に使用したクレジットカードの情報、利用しているサービスのログイン情報など、スマホで取り扱われるあらゆる個人情報が狙われる可能性があることを、忘れないようにしましょう。

スマホから個人情報が流出するパターンを知り、面倒がらずにセキュリティ対策をすることが大切ですね。

・不正アプリやウイルス感染による情報流出

スマホのアプリを通じて、位置情報や連絡先データなどの個人情報が流出する被害が発生しています。またアプリのインストールでウイルスに感染させてしまう手口も増えているようです。
個人情報を抜き取る目的でつくられた不正アプリも存在しますので、新しいアプリをダウンロードする際には、不正なプログラムでないか確認するようにしましょう。

・無料Wi-Fiから個人情報流出

誰でも利用できる無料のWi-Fiスポット。
スマホが自動的に無料Wi-Fiを接続する設定になっていると、知らないうちに利用しているケースもあるようです。
誰でも接続できる分、セキュリティ面では不安が多く、通信が暗号化されていないことも。悪意のある第三者から通信内容が盗み見される恐れがあり、個人情報やクレジットカードの情報が流出するなどの被害も確認されています。

・画像データから個人情報が流出

スマホのカメラには、位置情報を記録する機能があります。位置情報が記録された画像をSNSなどに投稿すれば、不特定多数に居場所や撮影場所が知られる可能性があるのです。
また画像のなかに場所を特定するような建物やオブジェなどがあれば、あなたの行動範囲が特定されてしまうこともありますし、行動パターンを知られるきっかけになることも考えられます。
SNSの公開範囲を友達以外非公開の限定にしていてもシェアが繰り返されれば、見知らぬ第三者が目にすることもあるので、個人情報を載せる際には注意が必要です。

スマートフォンからの個人情報流出を防ぐための5つのポイント

1)のぞき見防止の画面保護シールでのぞき見をシャットアウト
2)公式のアプリストア以外からはアプリをインストールしない
3)OSやアプリはこまめにアップデートして最新に保つ
4)通信が暗号化されていない無料Wi-Fiは利用しない
5)セキュリティアプリをインストールする

不正なアプリをインストールさせる手口は巧妙です。
メールやSNSなどのリンクからインストールするのは避け、公式のアプリストアを利用しましょう。
公式アプリストアであっても、事前に提供元の情報を調べたり、レビューをチェックしたりして、慎重に検討することが大切です。

また、無料Wi-Fiを利用するときは、必ずスマホのWi-Fi設定を確認してください。
セキュリティレベルが低い、暗号化されていないネットワークでは、個人情報や重要なデータの送受信はしないこと。仕事でスマホをよく使う方は、セキュリティ対策がしっかりしたWi-Fiルーターを自分で持ち歩いたほうが安心ですね。

スマホには自分自身の個人情報だけでなく、友達の個人情報が保存されています。
ビジネスでも利用している方なら機密情報も含まれているのではないでしょうか。

手軽だからこそ、日ごろからの情報流出の対策が必要です。
自分自身を守るためにも、そして周囲の人に迷惑をかけないためにも、しっかりセキュリティ対策を行いたいですね。
便利なツール、スマートフォン。
リスクを認識して安全に使いこなしていきましょう!

※このコラムは内容の一部を更新して再公開しています

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