第107回 「サクラサイト商法」に騙されないで!
こんにちは。まだまだ真夏。でも暦の上では、秋の気配が感じられるという立秋。なんだか暑すぎてピンときませんね。気を付けることは、暑中見舞いを残暑見舞いに変更することでしょうか。
さて、本日から「あんしんライフnavi」に新ページ「今、備えたい『防犯・防災』特集」ができました!これは3月に朝日新聞社さんが運営するウェブサイト「ジョブラボ」とのコラボで企画されたコンテンツです。
来月、9月1日は防災の日。ぜひ目を通していただき、対策を先取りしてください。
2012.8.8更新
皆さんは「サクラサイト」という言葉をご存知ですか?昨今、ニュースなどで見聞きする機会が増えている「サクラサイト」は、ネットを使った詐欺。"私は騙されないわ"と過信せず、まずはその手口や対策を知ることが大切です。
1:サイバー犯罪の現状をまず知る
仕事やプライベートで使う機会がどんどん増えているインターネット。その使用頻度とともに増えているのがネットワークを利用した犯罪です。なかでも多いのが、詐欺、児童買春、児童ポルノ法違反で、ウイルスに関する相談も増加傾向にあることを、まず知っておきましょう。
2011年中に発生したサイバー犯罪の件数は5388件で、最も多いのが詐欺です。最近、国民生活センターに寄せられる相談の中には、「サクラサイト商法」と言われる犯罪があります。届いたメールの送信元を確認せずうっかり開いてしまうとトラブルに巻き込まれることも。騙されないよう「サクラサイト商法」の手口を知って、対策しましょう。
2:「サクラサイト商法」とは?
業者に雇われたいわゆる「サクラ」が異性、芸能人、占い師、弁護士などになりすまし、利用者や、メール受信者の心理を悪用してサイトに誘導し、有料サービスを利用させ、お金を支払わせるサイトです。このような「サクラサイト」で、お金を支払ってしまったという相談が国民生活センターに寄せられています。
3:「サクラサイト商法」のさまざまな手口
「サクラサイト」の手口にはいろいろなパターンがあります。きっかけは、自分のメールアドレスに直接届く広告メール、SNSサイトへのメッセージの書き込み、内職、副業を探すサイト登録後に届くメール、懸賞、占いサイトからのメールなどです。これらは誰にでも届きそうなメールですよね。
たとえば・・・
「SNSサイトから、有名芸能人のマネージャーを名乗り、"相談に乗ってくれたら報酬を支払う"などのメッセージが届き、やり取りをするのに有料サービスを利用させられた」
「在宅ワークの登録で、給料を受け取るためにはポイント購入が必要だと言われ、さまざまな名目のポイントを高額購入させられた」
こんな相談事例が寄せられています。大好きな芸能人からのメールやプレゼントの当選など、ついつい興味を引かれてしまうようなメールでも、突然送られてきたものであればまずは「怪しい」と疑いましょう。そして送信元をきちんと確認し、お金を支払う前に消費生活センターなどに相談しましょう。
4:「サクラサイト商法」に騙されないために
まずは、普段から次のことに気を付けてインターネットを利用しましょう。
- 不審なメール、送信元が分からないメールは開かず削除し、絶対返信しない
- メール本文に記載されている、記憶にない・知らないURLにアクセスしない
- メールアドレスを気軽に他人に教えたり、登録したりしない
- サイトへの登録や一定期間の利用が無料でも、途中から有料となるサイトもあるので、登録がどうしても必要な場合は、規約や規定をしっかり確認する
- 「トラブルに巻き込まれたかも・・・」と思ったら、支払う前に、すぐ消費生活センターや警察に相談する
サクラサイトだけでなく、ウイルスが添付されているもの、出会い系サイトに誘導するものなど、メールを使った犯罪はさまざまな手口で忍び寄ってきます。毎日利用するものだからこそ、「防犯女子」として、騙されないためにネットワーク上もしっかり対策しましょう。
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