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新生活がはじめる4月。
 慣れない環境では、思わぬスキができやすいものです。
 女性の防犯対策上の「スキ」という観点から「狙われやすい人」と「狙われにくい人」ついて意識してみましょう。
 今回は、「狙われない」ためのポイントについてまとめます。
歩き方で防犯力アップ!
歩き方には、その人の警戒心や意識が表れるもの。
 うつむきながらスマートフォンを操作したり、音楽に夢中になっていたりすると、周囲の状況に気づきにくくなります。
 
 歩くときの「スキ」につながる行動は避けたいものです。
 
 「私は周囲をよく見ている」「すぐに対応できる」という警戒状態にあることが大切。
 背筋を伸ばし、しっかりと前を見て、一定のリズムで歩くことで、周囲から見える印象は変わります。
 
 夜道では特に注意が必要です。
 足早に歩きつつ、時々後ろを振り返るなど、防犯行動を意識しておきましょう。
 
 聴覚をさえぎるイヤホンなどのほか、視覚のさまたげになるフードや帽子などには、注意が必要です。夜道や人通りの少ない場所では特に避けたほうがいいでしょう。
 
 【ココが狙われないための防犯ポイント】
 ・スマートフォンを見ながら、電話をしながら、などの「ながら歩き」はNG
 ・背筋を伸ばし、「視線は前へ」「視界を広く」を意識する
 ・夜道では周囲を警戒しながら足早にキビキビ歩く
 ・時々振り返って後方を確認する
 ・イヤホンやフードなどで五感をさえぎらない
 
 【あわせて読みたい!関連コラム】
 ・防犯意識が高い人は、どこが違う?"防犯女子の歩き方"
バッグの持ち方・選び方に要注意!
バッグの持ち方ひとつで、防犯力が大きく変わります。
 ひったくりなどの被害を防ぐためには、バッグは体の前に持ち、肩やひじにしっかりかけて固定しましょう。
 特に道路側ではなく、建物側に持つことで、バイクなどによるひったくり被害を防ぎやすくなります。
 
 また、バッグの選び方も大切なポイントです。
 フラップやファスナーがなく、開口部が大きく開くタイプは中身を狙われやすくなります。
 ファスナーでしっかり閉まるタイプや、斜めがけができるショルダーバッグなど、防犯性を意識したデザインを選びましょう。
 
 最近はリュックサックを利用されている方も多いですが、背面でファスナーを開けられても気づかない可能性があります。
 繁華街や商業施設、電車内など混雑した場所では、バッグはなるべく体の前に抱えて持つことを習慣にしましょう。
 
 【ココが狙われないための防犯ポイント】
 ・バッグは「体の前、建物側」に持つ
 ・開け口がファスナーなどでしっかり閉じるタイプを選ぶ
 ・斜めがけできるショルダーは防犯向き
 
 【あわせて読みたい!関連コラム】
 ・女性のためのスリ・ひったくり対策「防犯性の高いバッグの選び方」
エントランス、エレベーターでは「背後」に警戒を
マンション敷地内に入るときは特に注意が必要です。
 マンションエントランスでは、ドアの開閉、オートロックの解錠時に注意してください。
 背後に誰かいないか必ず確認しましょう。
 他人が一緒に入ろうとする動きがあれば、入らずに待つなど「やり過ごす」工夫が必要です。
 
 また、エレベーターに乗る際は、背後や内部に不審な人物がいないか確認する習慣を持ちましょう。
 知らない人と2人きりになる状況が不安なら無理に乗らず見送る判断も大切です。
 
 エレベーターに乗ってからは操作パネルの前に立ち、すぐにボタンを押せる位置をキープ。
 他者に背中を見せない向きで立つことが大切です。
 何かあれば一番近い階を押してすぐに降りられるように心づもりをしておきましょう。
 
 【ココが狙われないための防犯ポイント】
 ・オートロックの解錠前に、背後に誰もいないか確認
 ・不安を感じたら「一緒に入らない」「近づかない」
 ・エレベーターでは操作パネルの前に、壁を背にして立つ
 ・乗る前にエレベーター内を確認、不安なら見送る勇気も必要
 
 【あわせて読みたい!関連コラム】
 ・オートロック付きの物件でも油断大敵!一人暮らしのマンションやアパートの防犯対策
 ・女性必見!エレベーターの安全な乗り方
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「スキ」をなくすというほかに、ファッションについても考えておく必要があるかもしれません。
 ニュースや報道からもわかるように、加害者はいます。
 加害者に近づかないことが被害を防ぎます。
 
 過度なアクセサリーや高級ブランドは、金品目的で狙われるきっかけになりかねません。
 露出の多い服装には視線が集まる可能性があります。
 つけまわしや声かけ、盗撮などの対象になりかねないことを忘れないでください。
 暑い季節でも、薄手の羽織ものを一枚持ち歩くなど、状況に応じて調整できる工夫をしておくと安心です。
 
 足元も、ハイヒールや動きづらい服装は、いざというときに逃げにくくなります。
 夜遅くなりそうな日は、防犯とおしゃれを両立させましょう。
 
 被害にあわないことが何よりも大切なことです。
 「もしもの場面」に備えた意識を欠かさないようにしましょう。
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