防犯 2023年04月05日

第376回 ひとり暮らしの女性は注意!押し込み強盗にあわないために

世間を騒がせた広域強盗事件。
在宅時を狙う凶悪な手口に不安を覚える女性も多いと思います。
今一度、住まいの安全対策や、普段の習慣を見直したいものです。
押し込み強盗にあわないためにも、ひとり暮らしの女性ができる対策をまとめます

2023.04.05更新

世間を騒がせた広域強盗事件。
在宅時を狙う凶悪な手口に不安を覚える女性も多いと思います。
今一度、住まいの安全対策や、普段の習慣を見直したいものです。
押し込み強盗にあわないためにも、ひとり暮らしの女性ができる対策をまとめます。

オートロック付きのマンションで注意したい強盗の手口

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住人に暴行を加えて金品を奪う強盗は、巧妙な手口で住宅に侵入します。
「集合住宅だから大丈夫」「オートロック付きのマンションだから部外者は入れないはず」と過信するのは禁物。

オートロック付きのマンションで横行する侵入手口のひとつに「共連れ」があります。
共連れとは、外部の人間が住人とともにエントランスを通り抜けてしまうこと。
オートロックのエントランスを通過すれば、住人のあとをつけて自宅玄関前まで近づき、玄関ドアを開けた途端に背後から押し入ることも可能です。

【女性のための共連れ対策】
・自宅までの帰り道:周囲を警戒し、不審な人物がいないかときどき振り返る
・マンションエントランスで:不審な人物がいないか、オートロック解錠時に一緒に入館する者がいないか確認する
・自宅玄関前で:玄関の鍵を出す前に周囲を見回し、誰もいないことを確認する
・自宅に入ったら:素早く鍵を開けて家に入り、すぐに玄関ドアを施錠する

エントランスを一緒に通過した者がいないからといって油断しないでください。
事前に共連れの手口でエントランスを通過し、マンション敷地内で身を潜めている可能性もあります。
自宅玄関前で鍵を開ける際と、玄関ドアを入り施錠するまでの数秒間が危険です。
玄関ドアを施錠するまで油断しないようにしてください。

エレベーターでは細心の注意を!

集合住宅、マンションに住んでいる女性は、エレベーターでも注意が必要です。
強盗のような悪意ある者と同乗しないよう、エレベーターに乗る前から危険センサーを働かせましょう。

【エレベーターでの注意ポイント】
・エレベーターに乗る前に、周囲に不審な人がいないか見回す
・見知らぬ人とのエレベーター同乗を避ける
・エレベーター内ではスマホ操作やイヤホンでの音楽視聴など「ながら」乗りはしない
・同じ階で降りる人がいたら、すぐに自宅に入るのは控える(自宅の鍵を開けるのは相手がいなくなってから!)

強盗に限らず、エレベーターは女性にとって犯罪被害のリスクが高い場所。
エレベーターに乗る前、エレベーター乗降中、エレベーターを降りたあと、その時どきで警戒心を忘れないようにしましょう。

訪問者対応は慎重に!

押し込み強盗の侵入手口として、宅配業者や電気・ガスなどの事業者を装って玄関ドアを開けさせる方法があります。
ひとたびドアを開けてしまったら、女性の力で抵抗するのは困難。
簡単に閉めることはできません。

ひとり暮らしの女性は、どんな相手にも「もしかして」と考えて行動することが大切。
訪問者に対しては、インターホンやドアチェーン(ドアガード)越しに対応し、安易にドアを開けないことが鉄則です。

【女性が気をつけたい訪問者対応のポイント】
・約束していない訪問者にはドアを開けない
普段は警戒していても、相手から緊急性を告げられたり、公的な機関の職員を名乗られたりすると、「対応しなくては」と考えてしまいがち。
ガス漏れや水道管の破裂などで急を要すると言われても、まずは落ち着きましょう。
必ず管理会社や不動産会社などに連絡を取って、真偽を確認するようにしてください。

・憶測で訪問者の身元を判断しない
「インターホンで名前が聞き取りにくかったから」「警察官の格好をしているから」「相手が女性だから」「困っていそうだから」などの理由で、"とりあえずドアを開けてみる"のはNG。
相手はだますつもりで来ている可能性があります。
真偽の確認ができないなら、きっぱりと断りましょう。

・宅配便は直接ドアを開けて受け取らない
宅配業者を装って玄関ドアを開けさせる手口は少なくありません。
荷物の受け取りは日時を指定しておくと安心です。
置き配や、宅配ボックスの利用も有効です。
ただ置き配を回収するタイミングを見計らって侵入する押し込み強盗も起きています。
ドアを開ける際は注意しましょう。

* * * * * * * * *

押し込み強盗は、住人にドアを開けさせて強引に住居に侵入しますが、無施錠のドアや窓から侵入する強盗もいます。
ひとり暮らしの女性は、外出時だけではなく、在宅中も施錠を徹底してください。
ゴミ出しなどの短い時間でも、鍵をかけることをお忘れなく!

テレワークなどで家に居る時間が長くなった方も、気を抜くことなく基本的な防犯対策を習慣にしてくださいね。

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