
第119回 【インタビュー】セキュリティのプロに聞く!女性が気をつけたい防犯対策
こんにちは。寒さが厳しくなってきましたね。寒空の下ではどうしても背中が丸くなり、下を向いてとぼとぼと歩きがちです。でも、これって防犯的にはオススメできません。
姿勢を正して足早に歩くだけでも防犯対策になるんですよ。
何より、姿勢良く歩く女性はステキに見えますよね。強くてキレイな 「防犯女子」を目指しましょう!
2012.12.12更新
ご家庭や企業などをはじめ、社会に「安全・安心」をご提供しているセコム。万一、ご契約先に異常などがあったときに駆けつけるのがセコムの緊急対処員、「ビートエンジニア(BE)」です。「安全・安心」の最前線で活躍する"セキュリティのプロ"に、女性が気をつけたい防犯対策を聞いてきました。
- プロフィール
セコム(株)東京本部渋谷統轄支社
BE主任 窪田 欣仲(くぼた よしなか)1999年、セコム(株)入社。江戸川支社、江戸川南支社を経て、現在の渋谷統轄支社に。BE主任として支社の緊急対処員(ビートエンジニア、以下BE)をまとめる。「安全・安心」な社会の実現へ向け活躍中。
- "セキュリティのプロ"として、最も心がけていることはなんですか?
- 私たちは「見せる警備」を実践しています。姿勢が良くなかったり、だらしない印象では、不審者などに「スキ」を見せていることになります。また、お客様からのご信頼もいただけません。
姿勢、制服の着方、立ち振る舞いなど、まずは"見える部分"を正して「スキ」を見せないことが大切なんです。

- なるほど。「スキ」を見せないという部分は、女性の防犯にもつながる気がします。
- その通りです。犯罪者はターゲットを観察しています。ですからバッグの持ち方、歩き方などを見て、「この女性は狙いやすい」「狙いにくい」と判断します。最近、スマートフォンの操作をしながら歩く女性が多い印象を受けます。意識がスマートフォンに向いているので、周囲に注意を向けられず、スキだらけです。交通安全の面でも危険ですので、ぜひ注意していただきたいです。
- BEは、「セコム・ホームセキュリティ」のご契約先で異常があった場合、緊急対処に行かれますね。危険が潜んでいるかもしれない場所に行く際、注意していることはありますか?
- BEはご契約先に到着したとき、異常がないか外から周囲を確認します。中に犯罪者がいることも考えられますので、安易に中に入ることはとても危険です。まずは家の周りに異常がないか必ず確認します。お客様を守るためには、自分自身の身の安全の確保も必要なのです。
- 女性の一人暮らしの場合、どんな点に気をつけたら良いでしょうか。
- 女性は体力的にも男性より弱い存在ですので、その点をしっかり認識してください。そしてまず、どんな状態がご自宅の「正常な状態」かを把握してください。
そして、自宅に着いたら、家の中に入る前にまずは周りをチェックする。普段と変わっているところはないか、不審な人はいないか、不審な人物がついてきていないかを確認してから玄関の鍵を開けてください。
- 普段から心がけたい自宅の防犯対策をお願いします。
- 外出時は短時間でもドアや窓の施錠をしてください。住宅侵入で最も多いのが無施錠によるものです。「短時間だから」と安心せず、習慣にしてもらいたいですね。ドアも窓も「ワンドア・ツーロック」が理想です。手軽に取り付けられる補助錠も市販されていますので、活用してください。
- 年末年始、長期留守にする読者の方もいらっしゃると思います。気をつけることは?
- 留守を悟られないことが大切です。泥棒は侵入しようとする家の周辺を下見します。集合住宅であれば、1階のポストを見て新聞や郵便物が溜まっていれば、留守かどうかは一目瞭然で、その部屋は狙われやすくなってしまいます。
長期間不在にする場合は、新聞や郵便の配達を止める手続きをしてください。
- "セキュリティのプロ"として、ぜひ読者の皆さんに防犯のアドバイスをお願いします。
- 特に女性の場合、まずは自分の身の安全を第一に考えてください。
そこでおすすめしたい防犯グッズが、「ココセコム」です。夜道などで「怖いな」と感じたらボタンひとつでセコムに通報でき、ご要請に応じて私たちBEがお客様のもとに駆けつけることもできます。
防犯対策は日々意識しないと実践が難しいものです。しかし、「意識」を続けて行っていると、それが「習慣」になります。ぜひ、防犯対策を「習慣」にしていただきたいですね。 - まずは自分の身の安全を第一に考えることが大切、と話してくれた窪田さん。BEは常に危険と背中合わせ。"セキュリティのプロ"としてこれを体現することが、社会の「安全・安心」につながるのだと再確認しました。これは私たち女性にも通じることですよね。
そして、「意識を続けていれば、それが習慣になる」という言葉がとても印象的でした。
"防犯意識"から"防犯習慣"へ・・・「防犯女子」の理想ですね。