第369回 「災害・避難カード」をつくりましょう
今回のテーマは「災害への備え」。
ひとり暮らしの女性は災害時、単独で避難する可能性が高く、日頃の備えが大切です。非常用持ち出し袋の中身や、非常食の消費期限などをチェックしておきましょう。
合わせて、用意をおすすめしたいのが「災害・避難カード」です。
ひとりで避難するときに重宝しますので、つくりかたを確認しておきましょう。
2022.12.21更新
今回のテーマは「災害への備え」。
ひとり暮らしの女性は災害時、単独で避難する可能性が高く、日頃の備えが大切です。非常用持ち出し袋の中身や、非常食の消費期限などをチェックしておきましょう。
合わせて、用意をおすすめしたいのが「災害・避難カード」です。
ひとりで避難するときに重宝しますので、つくりかたを確認しておきましょう。
「災害・避難カード」とは?
「災害・避難カード」とは、災害時に避難が必要になったとき、スムーズな情報伝達や避難行動に役立つ情報をコンパクトにまとめたカードのことです。
<「災害・避難カード」に記載しておきたい情報>
(1)自分の氏名、住所、生年月日、血液型
(2)緊急連絡先 2カ所以上(自分以外の人の電話番号を記載しておく)
(3)かかりつけ医、持病、常備薬
(4)アレルギーの有無
(5)避難場所、避難方法
(6)災害用伝言ダイヤルの使用方法
(1)~(4)の情報があれば、避難先での情報伝達をスムーズにおこなうことができます。
万が一自分が意識を失って倒れてしまったときにも、身元や持病などを周囲の人に早く知ってもらえることで、適切な救助を受けられる可能性が高まります。
さらに、また(5)(6)の情報があれば、災害時にも落ち着いて行動できます。
「災害・避難カード」には、人に知ってもらいたい情報と、自分が知っておくべき情報の両方を記載するのがポイントです。
災害は、いつ、どこにいるときに発生するかわかりません。
パニックに陥って、いつもなら覚えていることが思い出せない場合もあるでしょう。
外出時も落ち着いて行動できるよう、「災害・避難カード」をいつも持参しておく習慣をつけたいですね。
ひとり暮らしの女性は、避難時に備えて、この機会にカードをつくってみてください。
「災害・避難カード」のつくりかた
「災害・避難カード」は、持ち歩き用、自宅用、家族用などにわけてつくるとより活用しやすくなります。
(1)持ち歩き用...財布や名刺入れなどに入れて携行する
(2)自宅用...家のなかで目に留まりやすい場所に置く/非常用持ち出し袋などに入れる
(3)家族用...家族同士の情報を互いに持ちあう
「災害・避難カード」は、大切な個人の情報を記載したカードです。
つくるのは必要最小限の枚数にとどめ、他人に見られないよう、取り扱いには十分注意してください。
内閣府に「災害・避難カード事例集」が用意されているので参考にするのも良いでしょう。
ほかにも自治体が「災害・避難カード」のフォーマットを用意していることがあります。
使いやすいものを選んでみてくださいね。
【参考サイト:「災害・避難カード」事例集 - 内閣府防災情報】
https://www.bousai.go.jp/oukyu/hinankankoku/saigai_jireisyu.html
災害用伝言ダイヤル(171)の体験利用にチャレンジ
災害用伝言ダイヤル(171)とは、被災地への電話がつながりにくい状況になった場合に提供される声の伝言サービスです。
メッセージを登録したり、登録されたメッセージを聞いたりすることができます。
災害時には、スマートフォンの通信状態が悪くなり、通話やアプリが使えなく可能性もありますので、災害伝言ダイヤル(171)の使い方を確認しておきましょう。
以下の日程で、災害伝言ダイヤル(171)の体験利用が提供されています。
・毎月1日と15日
・正月三が日
・防災週間(9月1日を含む1週間)
・防災とボランティア週間(1月15日~1月21日)
1月は体験利用ができる日が多くありますので、災害伝言ダイヤルの体験も防災訓練の一環と考え、ぜひ試してみましょう。
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「災害・避難カード」は、いざというときの安心材料にもなりますし、自分自身の防災意識を高めることにも役立ちます。
お守り代わりとして、ぜひ「災害・避難カード」をつくってみてくださいね!
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