外出時の地震対策
地震は、在宅時に起きるとは限りません。勤務中や外出時に大地震が発生しても落ち着いて行動できるよう、最低限の備えや、場所に応じた対処法を普段からイメージしておくと良いでしょう。
外出時にも防災グッズを用意しよう
外出時には防災グッズがないために困ることがあります。安全に避難や情報収集をして、体力を消耗しないためにも、普段から荷物の中に災害時にも役立つグッズを入れておくと心強いものです。
バッグに入れておきたいアイテム
- ・ 防犯ブザーかホイッスル
- ・ 10円玉数枚(公衆電話用)
- ・ 飲料・アメ
- ・ 緊急連絡先のメモ
- ・ 携帯電話の充電器
- ・ ミニライト
- ・ メモ帳/ボールペン
勤務先や学校など普段通う場所には、非常時に役立つグッズをあらかじめ備えておくと安心です。オフィスに備えておきたい防災グッズはこちらを参考にしてください。
外出先で大地震に遭ったとき
揺れが大きいときには、頭を保護しながら、身の安全を確保し、冷静に行動できるようにすることが大切です。
また、地震の揺れは一度きりとは限りません。強い余震がくることもあるので、自分で判断せずに、避難したらしばらくは安全を確保してください。
オフィスでは・・・
- 本棚や電子機器などの落下物に注意する
- 窓ガラスなど、割れやすいものから離れ、デスクの下に隠れる
- 揺れが収まったら、窓や戸を開けて出入り口を確保する
- エレベーターに乗っている時は、全ての階のボタンを押し、最寄りの階で降りる
- 日ごろから避難経路を確認しておき、避難訓練があれば参加する
屋外では・・・
- ビルの看板やガラス、ブロック塀から離れ、バッグなどで頭を守る
移動中には・・・
- 電車やバスでは、係員の指示に従い、勝手に車外へ出ない
- 特に混雑している時には、パニックにならないようにする
- 車を運転している時は、ハザードランプを点灯し、車道の左側にゆっくり停車し、カーラジオで情報を得る
デパートや公共施設では・・・
- 係員の指示に従い、身の安全を確保する
- 飲食店では火災に注意する
海や山の近くにいるときは・・・
- 海や川の河口部の近くで揺れを感じた時は、速やかに高台に避難する
- 津波警報や避難勧告・指示が解除されるまでは戻らない
- 山の近くでは土砂崩れに注意する
帰宅が困難な時は無理に移動しない
大地震に遭ったときは、家族や自宅の被害状況が気になり、すぐに帰宅したいものです。しかし、状況によっては移動することでかえって危険を招く恐れがあります。大きな揺れの後は、停電していたり、公共交通機関が運行できないことで通常のルートで移動することが困難になり、たくさんの帰宅困難者が出るなど、混乱を生じる恐れがあります。
特に女性は、外が明るいうちに帰宅できないときや、体力・用意が十分でない場合には、無理に帰宅せず、安全な場所に避難するようにしましょう。
外出先から帰宅・避難する時のポイント
- 夜間や停電時や、寒さや暑さで体力を消耗しそうな場合は無理に移動をしない
- 移動するときは歩きやすい靴を履き、食料・飲料を携行する
- 徒歩で帰宅する時には、危険な場所や、飲料水やトイレなどの支援を受けられる場所、避難場所などが記載してある「帰宅支援マップ」を利用し、安全に移動する
- コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、学校などは、災害時に飲料水やトイレ、休憩場所などを提供する「帰宅支援ステーション」に指定されているところがあるので、場所を調べておき、利用する
- 帰宅することが困難な場合は、早めに最寄りの避難所に行く