防犯 2023年09月15日

泥棒が狙っている家の弱点

▼ 住宅侵入犯罪が増えている
7月に2023年上半期の刑法犯認知・検挙状況(暫定値)が発表されました。
刑法犯の認知件数は33万3,003件で、前年同期比で21.1%増加しています。

多くの犯罪で増加傾向となっていますが、侵入窃盗侵入強盗などの「侵入犯罪」も増えています。
2023年上半期は、2万7,741件で、前年同期比で28.0%増加しました。

さらに、住宅侵入盗に限定してみても2023年の上期の認知件数は8,839件で、2021年、2022年の同時期を上回っていることがわかります。

空き巣など侵入盗が増えていることを意識し家の防犯対策を徹底する必要があるでしょう。



自転車関連事故件数の推移(警察庁)
自転車関連事故件数の推移(警察庁)


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▼ 泥棒を喜ばせていませんか?
かつてはピッキングサムターン回しなど「施錠開け」の手口が横行しました。
今ではピッキングに強いディンプルキーやサムターンカバーなどが普及したこともあり、施錠開けによる侵入は、全体の5%未満です。

では、もっとも多い侵入手口は何か。
鍵がかかっていない「無施錠」のドアや窓からの侵入です。

無施錠からの侵入は、戸建住宅でも、マンションやアパートなどの集合住宅でも同様におきています。

鍵がかかっていないドアや窓があれば、時間と手間をかけて侵入を試みる必要はありません。
周囲に気づかれる音を立てることもなく、リスクなく犯行に及ぶことができます。
施錠を怠ることは、泥棒を喜ばせることにほかならないのです。

自転車関連事故件数の推移(警察庁)
自転車関連事故件数の推移(警察庁)



▼ ゴミ出しのわずかな時間も「施錠」を習慣に
鍵をかけることは、誰でもできる防犯対策です。
しかしながら、意外にも「鍵をかけ忘れる」や「鍵をかけていない」状況が少なくありません。

たとえば、ゴミ出し。
すぐ近所のゴミ捨て場まで行って帰ってくるわずか数分。

それくらいの時間なら無施錠でも大丈夫だと思っていませんか。
泥棒が無施錠を狙っていることを忘れないでください。わずかなすきを狙っています。

玄関ドアはもちろん、侵入口になりやすい勝手口や家の奥まった場所にある窓なども施錠していくくらいの警戒心が必要です。

また「オートロック付きのマンションなら部外者は入ってこない」と考えがちですが、住人が解錠する同時に敷地内に侵入する「共連れ」という手口もあります。
泥棒にとってオートロックのエントランスは簡単に突破できるものなのです。

マンションエントランスにオートロックが完備されていても自宅の施錠を怠ってはなりません。
またマンション屋上からロープでベランダにおりて侵入する「下がり蜘蛛」という手口もあるので高層階でもベランダの施錠は必須です。

外出前には、家じゅうの施錠を確認すること。
わずかな時間の外出でも施錠を徹底すること。
「鍵をかける」という防犯対策をご家族で再確認してください。


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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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