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津波警報が発表されたら、すぐ避難!

 東日本大震災から2年が経とうとしています。依然として不自由な生活を強いられている方も多く、一日も早く通常の生活が戻ることを祈ってやみません。

 津波による被害が大きかったこの東日本大震災を踏まえ、今回、津波警報の発表の方法について検討が加えられ、明日3月7日から津波警報が変わることになりました。大津波警報、津波警報、津波注意報と分かりやすいものになります。また、テレビでの地図上の色分けも各局で統一され、右図の用に、紫色、赤色、黄色となります。

正常化バイアスに陥らないために
 これまでの警報は、地震の規模や位置などをもとに津波の高さを推定して伝えていました。しかし、それだと津波の規模を過小評価し、避難の妨げとなってしまうこともありました。実際、先の震災時には、岩手県で予想される津波は小さく伝えられ、「そのくらいならば大丈夫だろう」と住民は思ってしまった可能性もあります。これを、正常化バイアスと言い、自分の都合のいいように解釈してしまうことを指します。
 今回の改善では、それを防ぐために具体的な高さを数字で示すのではなく、「巨大」とか「高い」といった言葉で伝える方法に変更し、危機が迫っていることを住民にいち早く知らせるための仕組みに変更しました。場合によっては、震度の予想よりも早く津波警報や注意報を発令することもあるそうです。

最悪を想定した津波警報の発令
 非常に大きな地震の場合、地震の規模を正確に把握するまでに時間がかかることは、意外と知られていません。通常、3分以内に津波警報を発令する仕組みになっていますが、東日本大震災クラスの地震の場合、3分では地震の規模をつかみきれません。そのために、津波の高さを予想することも正確にはできませんでした。
 そこで、3分では間に合わない程の地震があった場合に、そこで発生しうる最大規模の津波を想定して、非常事態を伝えることになりました。いわば、最悪を想定した情報発信に考え方を変えたということになります。

「自分は大丈夫」という意識は捨てましょう
 津波は本当に恐ろしいということを、今を生きる私たち全員が知っています。次に来る巨大地震はどこで起こるかわかりません。「この揺れなら大丈夫」という正常化バイアスに惑わされることなく、情報をしっかりと理解して避難行動に移せるようにしておきたいものです。また、情報が寸断されてしまった場合でも、今回の震災の経験をしっかりと意識して、万が一に対応できるようにしておいていただきたいと思います。

(参考)
・津波警報の改善について(気象庁)
・津波防災啓発ビデオ「津波に備える」(気象庁)
・正常化バイアスについて「安心豆知識 梅雨後期の水害に注意」

セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ
濱田宏彰

津波警報・注意報の分類(気象庁)

津波警報・注意報の分類
(気象庁)



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