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梅雨後期の水害に注意

 6月も末になり、北海道を除いた日本列島は雨の季節を迎え、傘の手放せない日々が続いています。一般に梅雨も前半は、比較的穏やかなしとしと雨が多いのですが、梅雨明けの直前は雨量が増え、豪雨が降ることが多くなります。

 梅雨後半になると、梅雨前線に南からの暖かく湿った空気が流れ込むことが多くなり、前線の活動が活発化することがその原因です。そのため、特に梅雨後半は、気象台などが発表する気象情報に注意して、洪水や地盤がゆるんでの崖くずれなどの大雨による災害に備える必要が出てきます。水害は、雨の降り始めから実際の被害に発展するまでにある程度の時間余裕があることに加え、被害の発生についても事前に予想できるケースが少なくないという特徴を持っています。これが、突然襲ってくる震災とは大きく異なる点で、水害は、その発生を予想し、準備しておくことで、被災のレベルをある程度はコントロールすることが可能な災害と言えるかと思います。

 天災に対しては、地域の「危なさ度合い」を示した地図(ハザードマップ)を自治体が公開しているので、これにあらかじめ目を通し、自分の居るところがどれくらい水害に対して弱いのかチェックしておくことです。さらに、天気予報などの気象情報、国土交通省などがネット経由で配信しているリアルタイム降雨量などの情報にも注意し、いざというときは、自らの身を守る行動を起こすことが重要です。

 また、いざというとき、速やかに避難するために、自らの地域の避難所もチェックしておいてください。避難所だけでなく、そこにたどり着くまでの安全な道順を、先のハザードマップで確認し、実際に歩いて確かめておくことも重要です。確かめる際には、道が冠水して、側溝などの位置がわからなくなることなども想定しながら歩いて下さい。夜間の大雨で、視界がさえぎられながら歩くことを想定するだけで、自らの周りにある思いがけない危険が見つかることもあります。さらに、避難所の状況に応じたに緊急用持ち出しキットを準備しておくことも忘れないで下さい。懐中電灯は、雨の中で使うことを想定し、防水のものを選んでおくと安心です。

 人は身に降りかかる脅威を認識する際に、根拠のうすい思い込みをすることが判っています。心理学用語で「バイアス」と呼ばれます。このバイアスには、異常の情報を得ても、「まぁ、たいしたことはないだろう」と捉えがちという「正常性バイアス」や、ついつい周りの人々と同じ行動をしてしまう「多数派同調バイアス」などがあり、避難の妨げとなることが多いため、気をつける必要があります。

 過去の水害で、逃げ遅れて被災した多くの人が、これらバイアスの罠に捕らわれてしまったことが多くの防災専門家から指摘されています。大雨の際には、十分に情報を収集した上で、いざというときは凛然と事を決して、行動に移すことが重要だということを忘れてはいけません。

(参考)
ハザードマップポータルサイト(国土交通省)

防災情報提供センター(国土交通省、リアルタイム降雨量情報を提供)

「セコム・スーパーレスキュー」(非常持ち出し袋)

「ほかほか非常食セット」

セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
甘利康文

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