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2009年09月16日

戸建ての侵入手口トップは無施錠

 先週、今年上半期の犯罪についてまとめた「犯罪情勢」が警察庁から発表されました。本コラムの「2009年上半期の犯罪の状況」で書きましたが、7月にも上半期の犯罪統計が発表されました。

 この時のものは、都道府県別の統計数字がそのまま掲載されるのに比べ、今回発表になったものでは、それらの数字を元に手口などの解釈が加えられたり、実案件の例が掲載されたりします。また、7月発表の資料では発表されなかったものが、今回の資料で発表されるものもあります。

 侵入窃盗犯の場合では、どこから入られたのか、どのようにして入られたのかなどが新しく発表されました。これまで住宅侵入の手口のトップといえば、ガラスを割ってそこから侵入するものでした。しかし今回の発表によると、戸建て住宅への侵入手口のトップは、無施錠箇所を見つけてそこから侵入するものに変わりました。5年ほど前は、ガラス破りの方が無施錠よりも10ポイントくらい多かったのですが、年々差が縮まってきていました。最近は、両者がほとんど拮抗する状態で、ついに逆転してしまった模様です。

 戸建て住宅で無施錠箇所からの侵入が増えた正確な理由はわかりません。しかし、理由のひとつになるかもしれない数字があります。板硝子協会の調査によると複層ガラスの普及率が、新築の戸建て住宅に関しては9割を超えているとのことです。つまり、1枚ガラスに比べて、複数のガラスを割るには工数がかかるために、侵入をあきらめるケースが増えてきたのかもしれません。それにより、相対的に無施錠箇所からの侵入が第1位に浮上したとも考えられます。あくまで筆者の想像の範囲を出ていません。しかし、これまでとは異なる傾向がみられるということは、何らかの泥棒が嫌がるものが世に出てきているからということも考えられます。

 カギやガラスそのものはハード的に強化することができますが、カギの閉め忘れはそうはいきません。住人の心がけといったソフト的なものの強化が必要になります。ご家族全員で防犯意識をもう一度考え直していただき、無施錠箇所からの侵入を許さない体制を整えていただきたいと思います。


セコムIS研究所
セキュリティコンサルティンググループ
濱田宏彰
2009年09月16日更新

2009年上半期の戸建ての侵入手口(警察庁)

2009年上半期の戸建ての侵入手口
(警察庁)

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