開催レポート
第32回:特別回「マイナビキャリア甲子園2025年度大会」
株式会社マイナビが主催する国内最大級の高校生ビジネスコンテスト「マイナビキャリア甲子園2025年度大会」が、2025年7月1日のプレエントリーから2026年3月15日の決勝大会までの約8か月間にわたり開催されました。
本イベントは、高校生(高専含む)学年不問型ビジネスコンテストで、今年で第12回を迎えます。
「Borderless Age」という大会テーマをもと、「Breakthrough」部門と「Innovation」部門の2つのカテゴリーが構成され、参画企業は自社のビジネス環境や課題から企業テーマを出題。高校生は出題されたテーマを自由に選択してエントリーします。
今回、3,151チーム、11,668名の応募がありました。参画企業全12社は、各社へのエントリーチームからそれぞれ自社代表となる決勝進出1チームを選出して、メンタリングを通じてサポート。カテゴリー別に決勝大会が開催され、各企業の代表チームが総合優勝(グランプリ)を競います。
セコムは、社会のなかで多様化する価値観を探索する「セコムオープンラボ」の特別回として、「Innovation」部門のカテゴリーで「セコムグループの力を使って、5年後のあなたの日常が100×happyになる『あんしん』を再定義した新サービスとは」を企業テーマとして参画。書類審査および動画審査と選考を進め、2026年2月15日の準決勝大会でセコムの代表チームを渋谷教育学園渋谷高等学校の4名チーム「≒0(ニアリーイコールゼロ)」に決定。
2026年3月15日の決勝大会にて「Innovation」部門6社の代表チームが競い、「≒0」チームは、「優勝」と「視聴者賞」をダブル受賞!若い世代が本当の自分を見失わないようにしたいという課題とアイデアは多くの視聴者の共感を得ました。
エントリーいただいた皆様、取り組んでいただいてありがとうございました!
未来を担う若い世代の想いや期待、さまざまな“100×happy”を社会に発信する機会となりました。
決勝大会ノーカット動画(2番手のセコムチームの主な登場シーンは46:45から1:09:05)
開催概要
マイナビキャリア甲子園 2025年度大会
プレエントリー開始:2025年7月1日(月)
決勝大会開催日時 :2026年3月15日(日)14:00~18:00
決勝大会会場 :大手町三井ホール(オンラインで同時生配信)
「Innovation」部門参画企業のテーマ
- セコム
セコムグループの力を使って、5年後のあなたの日常が100×happyになる「あんしん」を再定義した新サービスとは
- 河合塾マナビス
一人ひとりの『学びたい!』を引き出し、自立を支援する河合塾マナビスだからこそ取り組める、学びたいすべての人が幸せになる、これまでにない事業プランを提案せよ
- サンリオ
サンリオが培ってきた“歴史と文化”を活かして、“100年後では当たり前になっているような文化”を生み出す独自性のあるサービス(思いやりの心)を創造せよ
- 第一三共ヘルスケア
セルフケア・セルフメディケーションが“当たり前”になる社会を実現するために、第一三共ヘルスケアの強みを活かして、今の社会にある課題を乗り越える新しい取り組みを提案せよ
- たかの友梨ビューティクリニック(株式会社不二ビューティ)
エステティックを通じてウェルビーイングの向上に寄与し、社会や人々の暮らしを豊かにするたかの友梨ビューティクリニックの新しいサービスを提案せよ
- ロッテ
社会課題を捉え、ガムだからこそ実現できる世代を越えて楽しめる新サービスを提案せよ
※「Breakthrough」部門参画企業
アビームコンサルティング / Qoo10(eBay Japan合同会社) / コスモスイニシア / TDI / 日本生命 / ミツカン
「Innovation」部門 開催結果
総合優勝(海外旅行券100万円分):
セコム代表チーム「≒0(渋谷教育学園渋谷高等学校)」
準優勝(図書券10万円分):
ロッテ代表チーム「糖質上糖(帝塚山高等学校)」
視聴者賞(図書券5万円分):
セコム代表チーム「≒0(渋谷教育学園渋谷高等学校)」
エントリー数
ご挨拶・セコム代表チームメンター
-
セコム株式会社 本社オープンイノベーション推進担当 リーダー
沙魚川 久史
セコムでは、研究開発や科学研究助成事業責任者を経て現職。セコムグループ横断のオープンイノベーション部門を率い、各種の新価値探索から協働商品開発まで手がける。イノベーション推進プログラム「セコムオープンラボ」、挑戦的ブランド「SECOM DESIGN FACTORY」などグループ施策を統括。内閣府第3回および第6回「日本オープンイノベーション大賞」受賞。社外では東京理科大学フェロー、科学技術振興機構専門委員などを兼任。主な著書に『知的財産イノベーション研究の展望(第5章)』(白桃書房)など。
1.マイナビキャリア甲子園2025年度大会
セコムは、社会のなかで多様化する価値観を探索する「セコムオープンラボ」の特別回として、株式会社マイナビが主催する高校生ビジネスコンテスト「マイナビキャリア甲子園 2025度大会」に参画しています。本イベントは、今年で第12回を迎える国内最大級の高校生(高専含む)学年不問型ビジネスコンテストです。
「Borderless Age」という大会テーマをもと、「Breakthrough」部門と「Innovation」部門の2つのカテゴリーが構成され、参画企業は自社のビジネス環境や課題から企業テーマを出題。2025年7月1日のプレエントリー開始以降、高校生は出題されたテーマを自由に選択し、その企業の事業内容やサービスから出題テーマに沿ったアイデアを考えてエントリーします。参画企業全12社は、各社へのエントリーチームから自社代表となる決勝進出1チームを選出して、メンタリングを通じてサポート。カテゴリー別に決勝大会が開催され、各企業の代表チームが総合優勝(グランプリ)を競います。
セコムは、「Innovation」部門で「セコムグループの力を使って、5年後のあなたの日常が100×happyになる『あんしん』を再定義した新サービスとは」という企業テーマを設定。私たちはこのテーマを通じて、未来を担う高校生の価値観を大切に、少し先の社会に新しい安心を生み出せるような課題の可視化を試みます。
企画書による書類審査で20チームが選考されたのち、動画審査による二次予選を行い、セコム代表を決めるための準決勝大会へと進出する6チームを選出。各チームには、セコムオープンイノベーションチームからそれぞれ講評と向上ポイントとなるフィードバックを行っています。
2.準決勝大会
協賛企業の代表チームを決める準決勝大会は2026年2月15日(日)午後1時から東京・中央区の「マイナビPLACE |歌舞伎座タワー」で開催。参画企業12社ごとに予選通過チーム各6チーム、合計72チームの高校生が集いました。
緊張感漂うなか、各参画企業からの挨拶でスタート。セコムからは沙魚川より、予選までの講評と各チームへのフィードバックを紹介しながら参加者への挨拶と期待の言葉が贈られます。続いて、各企業代表者により決勝大会のプレゼン順序を決める抽選が行われ、セコムは決勝大会2番手に決定となりました。
開会後は企業ごとの審査室で準決勝審査がおこなわれ、セコムに対しても、決勝進出をかけて6チームから熱の入ったプレゼンが行われました。持ち時間は、プレゼンテーション10分、質疑5分です。
高校生が等身大の目線で見出した、少し先の自分の日常に向けた“課題”。そのためにどういったプロダクトやサービスが必要となるか、どのようなビジネスプランで実現するか、自分たちの“100×happy”をどうセットするか。そして、それをどのようにプレゼンテーションで表現し、共感を得るか。それぞれのチームが半年間かけて探索してきた成果を披露しました。


ここで、セコムの準決勝各チームの提案ビジネスプランについて、そのエッセンスをご紹介します。
<チーム名/高校名:提案内容>
- えびのすり身 / 長野県屋代高等学校:配送のラストワンマイル課題に対し、配送物品を多機能スマートロック付きオリジナルバッグで管理する提案。ラストワンマイルは地域ギグワーカーが配送を担い、バッグごと届けることで宅配ボックス不要で安全な置き配を実現。
- LUMINASU / 桃山学院高等学校、大阪教育大学附属高等学校:夜間など不安な時だけコンビニ店舗等に設置されたレンタルスポットで見守り専用デバイスをレンタルして帰宅中に使用。利用時間に応じて課金するセキュリティサービス。
- MYAKUラーズ / 京都市立堀川高等学校、徳島県立池田高等学校、鹿児島県立大島高等学校、福岡県立修猷館高等学校:自転車事故防止と自転車用ヘルメット着用率向上を目的に、車や歩行者の接近を検知して音・振動で警告するスマートヘルメットを提案。万が一の事故時は保護者等の登録先への位置情報共有とセコム駆けつけで対応。
- priSm / アメリカン・スクール・イン・ジャパン:高齢者の孤独対策として、AIロボットが生活リズムの声かけや対話を通じた社会参加提案、転倒・火災検知によるセコムへ通報を行う見守りサービス。
- ShinBegun / 金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校:一人旅向けに、興味関心に基づき旅行先の地元ガイドとマッチングするサービス。肩乗りAIロボットのレンタルにより、会話・撮影支援に加え、緊急時の通報にも対応し、安心で満足度の高い一人旅を実現。
- ≒0 / 渋谷教育学園渋谷高等学校:若者がよそ行きの自分に捉われず自分らしさを見失わないことを目的に、カバン装着のぬいぐるみ型カメラでありのままの日常の姿を記録。アプリで性格や関心を可視化し、過去の傾向から将来へのアドバイスを提供。



「マイナビキャリア甲子園 2025年度大会」の審査基準は、「情報収集力」「テーマ分析力」「実現可能性」「持続可能性」「社会的影響力」、「新規創造性」です。
セコムは企業テーマに設定した若い世代の「日常における新しいあんしん」、「100×happy」に加えて、
- 荒削りでも尖っていて、革新性があるか
- よりよい社会になるか
といったセコムが大切にしている価値観も重視しながら、質疑の時間を使って、提案の裏側にある背景や、企画書/プレゼンに表現しきれていない想いについて各チームと対話をしながら審査を進めました。
準決勝の最終選考ではセコムオープンイノベーションチーム内でも多数の意見が出たなか、企業テーマを決め手として、決勝に進出するセコム代表チームを「≒0」に決定。準決勝大会のエンディングにおいて、参加者一同が揃うなか、各社の企業代表者とともにセコムからも結果発表と講評を行いました。準決勝大会は、ファイナリストとして全12社の代表で決勝進出する12チームが決定して終了です。
セコムの代表チームとして選出された「≒0」チームは、決勝までの1カ月間、セコムオープンイノベーションチームによるメンタリングとともに、企画のアップデートや共感を生むメッセージ性の検討などプレゼンテーションに磨きをかけていきます。
「≒0」の四人、左から渋谷教育学園渋谷高等学校2年生の
津谷凛司さん、同 加納莉穂さん、同 長谷川楓さん、同 宮澤昂佑さん
各社の代表として決勝進出となった12チームはこちらです。
3.決勝大会
決勝大会は2025年3月14日(土「Breakthrough」部門)および15日(日「Innovation」部門)各午後2時から東京・中央区の「大手町三井ホール」で開催されました。全国11,668名から勝ち上がった12チームが各参画企業を代表して戦います。
それぞれのチームがプレゼンを行い、第三者となる審査員4名が採点。会場の様子は「X Live(旧Twitter)」と「YouTube Live」で生配信されます。
3月15日、「Innovation」部門カテゴリーの決勝大会プレゼンの順番は、ロッテ、セコム、たかの友梨ビューティクリニック、サンリオ、第一三共ヘルスケア、河合塾マナビス。持ち時間は、プレゼンテーション10分、質疑5分です。
プレゼン本番に先立ち、セコム沙魚川より、セコムのオープンイノベーション紹介と、今回設定したテーマの背景、そして、全国からさまざまな提案をいただいた皆様への感謝についてライトニングトークを行いました。あわせて、セコム代表チーム「≒0」が準決勝大会終了後から決勝大会にかけてプレゼンを0から作り直したことと、本当の自分を見失わないようにしたいという若い世代ならではの思いを紹介。この後登壇してくる「≒0」チームに向けた空気作りとともに、エールを送りました。
「≒0」チームは、日々の自制を可視化するサービス“Looky”を提案。さまざまな目標を叶えるために必要不可欠な一方、ストレスの主要因にもなる“我慢”や“自制心”に着目し、何かを我慢した瞬間、嬉しい気持ちになった瞬間に携帯型ボタンをぎゅっと握りスマホアプリでその瞬間を記録。さらにセコムの防犯カメラがあるところでは、その時の映像も残すことができ、継続的に自分の我慢と嬉しい気持ち両方のログを残すことで、ユーザー自身の傾向の分析も可能にし、努力のモチベーションを維持しやすい工夫も盛り込むというサービスです。
さらに、セコムの防犯カメラ映像をAI解析してユーザーの感情を分析する機能も搭載し、自分自身では気づかなかった自制も可視化することができます。
ユーザーには、自制と幸福のバランスを気軽に可視化して振り返ることができることに加え、新たな画角で自分を記録できるというベネフィットがあり、セコムの防犯カメラ設置店舗は、映像が記録できる場所として来店する集客効果が期待できるほか、ユーザーの匿名自制データをマーケティングに活用できる、と利益が循環する提案となっていました。
「≒0」チームの四人は本番前の舞台袖から「絶対に優勝する」と意気込み、その言葉通り登場から聴講者の心を揺さぶるプレゼンを展開。言葉では伝えにくい新サービスのユーザー体験を、寸劇を交えながら、堂々と披露しました。プレゼンの後は審査員の厳しい質疑応答にもしっかりと対応し、会場は暖かい拍手に包まれました。
全チームのプレゼン終了後、審査員による審査と併せて、インターネット視聴者が投票をする視聴者投票を経て、結果発表となりました。
「≒0」チームは、優勝・準優勝・視聴者賞の三賞のなか、「優勝」と「視聴者賞」をダブル受賞!審査員からは「会社の価値を理解し、高校生の視点でいかに飛躍させられるかという点が一番優れていた。特に、設定した課題を自分事から一般化するストーリー構成がとても良く、思いもよらない視点から、エッジの効いたサービスを提案してくれていた。」とのコメントもあり、着眼点や構想力への称賛の声もいただきました。
「マイナビキャリア甲子園2025年度大会」を通じて触れた、高校生世代の原体験にもとづく課題発掘や問題提起は、まさしくイノベーションの原石とも言えるものでした。セコムグループの幅広い事業範囲を理解いただきながら、高校生と一緒になってセコムがサービスを創る際の想いを社会に発信する貴重な機会にもなりました。
4.大会終了後
大会の全行事終了後、特別にセコムの準決勝大会進出チーム全員を、セコムが所有するヘリコプターで東京周遊する慰労ツアーにご招待させていただきました。
<マイナビニュースによる取材記事>
決勝を見事に戦い抜いた「≒0」チームだけでなく、すべての高校生の皆様の、自分達の手で “ちょっといい社会”を創りたいという想いとそのプランは、セコムのメンバーを含め多くの共感を呼びました。参加された皆様が、これから実際に新たな価値創造を担っていくことを期待しています。
準3月末、セコム準決勝大会進出チーム全員で慰労ツアーを特別開催
5.「≒0」チームからのメッセージ
最後に、セコム代表チーム「≒0」のメンバーに感想を伺いましたので、ご紹介します。
(学年は開催時のもの、掲載は50音順です)
加納莉穂さん<渋谷教育学園渋谷高等学校 2年生>
私たち≒0は、キャリア甲子園のために、もともとは別々に活動していた男子2人と女子2人が集まって結成されたチームです。だからこそ、それぞれの強みや譲れないポイントが異なり、議論は数え切れないほど衝突しました。
締切1分前に提出した書類や動画、前日まで練り続けた準決勝の原稿やスライド、そして決勝、準優勝チームとの差はわずか1点。振り返れば、何もかもがぎりぎりでした。
それでも、優勝するために、妥協せず、心から納得できるビジネスをプレゼンしたいという強い思いと向き合い続けた半年間だったと思います。特に準決勝後は、毎日のようにセコムに通いつめ、自分たちのメッセージをどうすれば伝えられるか、何度も議論を重ねました。
「自制」という言葉にたどり着いたのは、決勝のわずか6日前、そこから、ダンベルマークやエナジードリンクマーク、キャラクターによって「自制」と「ご褒美」のバランスを可視化するアプリの仕様は2日間で考案し、さらにほぼゼロ(≒0)から3日間でスライドを完成させました。
私はスライド作成を一人で担当していたため、常にスライドで頭がいっぱいで、「どう頑張っても終わらない」と親の前で大号泣した夜もありました。無意識のうちにストレスを溜めすぎて親に八つ当たりしてしまった「るーちゃん(モデルユーザー)」の場面は、まさに私の実体験です(笑)
心身ともに追い込み、いくつかの自分の境界を超えたと同時に、その過程で「人に共感してもらうためには何が必要か」を、セコムの方々から多く学ぶことができた、濃密な1ヶ月間でした。
最後に、セコムの皆様、チームメンバー、互いに助け合い切磋琢磨した同じ学校のファイナリストのみんな、そしてキャリア甲子園に関わってくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。
津谷凛司さん<渋谷教育学園渋谷高等学校 2年生>
まず初めに協力してくださったすべての人々に感謝を述べたいです。他の渋渋のチームのメンバーや、学校、家族、そして何よりもセコムの方々に支えられたからこその優勝だったと思っています。僕たちのアイデアの中心となっているのは、セコムが今まで培ってきた技術の数々です。直接私たちをサポートしてくださったセコムデザインファクトリーの皆さんはもちろん、大きな後ろ盾となってくれたセコムという会社を支えてくれてるすべての人と勝ち取った優勝です。
キャリア甲子園は、僕にとってすごく大切で、特別なビジネスコンテストになりました。僕は≒0の宮澤くんと去年も組んで= 0と言うチーム名でセコムさんに応募させていただいて、準決勝で敗退をしました。そんな敗退した僕らの質問や話を真剣に聞いてくださり、それにとても真摯に答えてくれた。セコムの方々を見て社会人ってすごいなぁ、セコムってめっちゃいい会社だなぁ、と思いました。そして実は2度のキャリア甲子園の間にまた別のビジネスコンテストにも参加しました。そこまで大きな大会ではなかったのですが、半年弱がんばったのですが、その結果は2位でした。そこですごく悔しい思いをしたので、今度こそ勝ちたい。今度こそ自分が勝てるような人間だっていうのを証明したい。と思い、今年のキャリア甲子園に応募しました。
キャリア甲子園を通して、僕は様々なことやものに挑戦してきました。そんな中で最も印象に残っている事は2つあります。
1つ目は自分との戦いです。僕はチームのみんなと比べて、人間として劣っている部分がすごく多いです。朝早く起きれなかったり、なのに夜は早く寝てしまったり、自分の考えを言葉にして、ちゃんと相手に伝えることができなかったり。不安なことがあるとすぐご飯を食べなくなってしまったり。チームメンバーや他の頑張ってるチームを見て、僕は本当にこれでいいのかな?これじゃあ僕のこのチームに貢献できてることより、迷惑をかけてることの方が多いんじゃないかな?って思うこともいっぱいありました。僕自身は、結構適当な人間でした。でも、それじゃあ勝てないし、勝ったとしても、それは僕自身の力じゃなくてチームのみんながすごいだけです。だから自分を押して押して限界を超えて辛い思いをいっぱいしてチームのみんなと肩を並べられるような人間になれるよう越境しました。キャリア甲子園なんてもうやだ。もうやめたい。と数え切れないほど思いました。でも今頑張んなくていつ頑張るんだろうって。去年のキャリア甲子園も準決勝で敗退して、もう1個のビジネスコンテストも2位になって、高校生活を飾る最後の1ページ、最後のチャンスで頑張らなくてどうするんだって思いました。だから頑張ろうって思えました。
2つ目は、≒0をチームとして機能させることです。
僕たち4人はもともとそこまで仲良いと言うわけではありませんでした。男子2人女子2人は仲良く、それが合体した形でした。チーム結成当時、特に動画審査前後までの僕たちはそれぞれやりたいことがあって、やるべきことがあって、すごくバラバラだと僕は感じていました。もちろんセコムさんのテーマを元に、自分たちのビジネスを考え、深めていく事はずっと楽しかったですが、お互いをまだよく知らず、リスペクトもしておらず、そんなチームはあまり楽しくなかったです。他のチームメンバーはそこまでチームの形にこだわっていませんでしたが、僕はどうしてもお互いが、ちゃんと尊敬し合い尊重し合える、そして本質的に仲が良い、そんなチームを目指していました。これは僕のわがままです。しかし、チームメンバーのみんなはこんな僕のわがままを受け入れてくれて、歩み寄ってくれました。ほんとに大好きなチームです。準決勝から決勝にかけては、家族や親しい友達よりも顔を合わせる時間が長く、また下手したら家族よりも深い絆があったと僕は思っています。みんなとちゃんと仲良くなれて、僕はすごく幸せで楽しかったです。何百時間にも及ぶ話し合いを通して、キャリア甲子園以上のつながりを持てたと感じています。実際、キャリア甲子園が終わった今でも、接点がないのにもかかわらず話していることがあります。
1つ目の話でも触れたと思いますが、僕はすごくチームメンバーのことを尊敬しています。みんな僕にはない強みがあって、僕にはない信念があって、僕にはない力があって。そんな凄い人たちと仲良くなって、優勝のために半年間命を削って、自分も成長して、越境して、今まで知らなかった。自分と出会える機会をくれたキャリア甲子園にすごく感謝をしています。ここまで何か1つに対して、執念を持ち、文字通り全てを費やせる。そんな経験はきっと人生で数えるほどしかないと思いますし、すごくありがたい経験をさせていただきました。僕にとってキャリア甲子園は楽しくて、辛くて、幸せで、残酷で、悲しくて、嬉しくて、そんなすべての感情を最大限引き出してくれた存在です。キャリア甲子園にもう一度参加したいかどうかはわからないですが、キャリア甲子園に参加してよかったです。以上が僕の感想です。拙い日本語でしたが、読んでくれてありがとうございました。
長谷川楓さん<渋谷教育学園渋谷高等学校 2年生>
初めは、「見つめる」ばかりでした。
「あんしんの再定義」「100×Happy」といった、一筋縄にはいかないSECOMの企業テーマ。眠い通学時間に流した過去大会の動画。難航する話し合いの最中、この人は何がしたくて、どう納得がいっていないんだろう、と考えながら見回したチームメンバーの顔。初めてお会いしたSECOMの方々のプロフェッショナルな姿。アウトプットやタイムマネジメントにおける、理想と現実のズレ……。私は、まるでLookyになった気分で(嘘です)良くも悪くもやや客観的に、自分たちとその行く先を眺めていたように思います。だからこそ、「精神論ではなく自分たちのアイデアとプレゼンをもっと現実的に磨く必要がある」と気づけて、優勝というものもシビアに眼差すことができたのかもしれません。
そこからは、「向き合う」時間でした。
本来の私は呆れるくらいマイペースな人間で、ストイックさからは程遠いところにあります。そんな中、アイデア、プレゼンに気を張って向き合うことができたのは、間違いなく周りのおかげです。疲れすぎていた私を心配しつつも支えてくれた家族。時に見守り、時に導いてくださったSECOMの皆さま。大きな熱を間近で放ち続けていたチームメンバー。全員が本気で眩しく輝き続ける、同期の決勝出場2チーム、いのへっだー&borderlesz。そしてたくさんの応援してくれた方々。その全てに背中を押されたからこそ、時間をかけ、魂を込めて「Looky」というものと真に向き合えました。本当に、感謝してもしきれません。
ラスト数日は、「越える」の連続でした。
“Borderless Age”……自分自身に引いていた境界線を越え、踏み出す。エントリーしたときには全く実感が伴わなかった大会テーマでしたが、「越境」はいつしか私たち≒0の中でもとても大切なことになっていました。チームにおける仲立ち的役割を辞めて、先陣を切ってみる。趣味や睡眠を削って夢中で原稿を磨いてみる。チームメンバーの心身への心配も、決勝大会1日目夜の呆然とした気持ちも、一旦シビアに切り捨てて前を向いてみる。 そんな、今までの自分だったら踏み出そうともしなかった「1歩」の積み重ねが、結果以上にかけがえのない経験となりました。
そしてこれからも、「見つめる」「向き合う」「越える」は自分なりに重ねてゆくものであってほしいと願っています。沙魚川さんが仰るようにPDCAサイクルを回し続けたいな、その時々の出会いに愛をもって、どんどん大きくなりたいな、と思うばかりです。
原稿も質疑応答も感想も、キャリア甲子園に関係する文章はすぐ長くなってしまいます。改めて、関わってくださった全ての方々と、この素晴らしい大会に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
宮澤昂佑さん<渋谷教育学園渋谷高等学校 2年生>
前回大会、=0として心血を注いで臨んだ準決勝で敗退した時の悔しさは今も鮮明です。あの日、感情を押し殺してセコムの沙魚川さんやセコムの方々に質問しに行った時、驚くほど真摯に、そして快く私たちの問いに向き合ってくださいました。帰宅して一人で泣きましたが、二日後にはその対応の凄さに気づき、もう一度この舞台で、セコムさんと本気でやり合いたいという思いまで芽生えてきました。
そして迎えた第12回大会。優勝して一番に感じたのは人の力と感謝の重みです。隣には、自分たちの限界を「越境」していく圧倒的なスキルや人間性を持った最高のチームメイトたちがいました。決勝進出が決まってからは、地理情報空間や医療、経営戦略、大学教授など、多岐にわたる分野の方々と対話する機会に恵まれ、言葉では言い表せないほどの刺激を受けました。このプロセスで学んだのは、対話と逃げずに、向き合うことがいかに大切か、ということです。
チームメイトの津谷、加納、長谷川さんはもちろん、切磋琢磨したライバル、マイナビの皆様、そして支えてくれた親や友人。数えきれない方々のおかげでこの結果まで到達しました。キャリア甲子園がくれた出会い、可能性、そして挫折のすべてを糧にして、これからも自分を根本から見つめ直し、走り続けようと思います。
本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。