開催レポート
第3回:デジタルネイティブ時代の安心感

今回は、「デジタルネイティブ時代の安心感」と題して、デジタル化とインターネットと絶え間ないつながりとが空気のように当たり前になった時代/新しい世代の価値観について皆様とディスカッションさせていただく機会を設定しました。テーマにあわせて、新しい消費世代として、学生参加者も交えての開催となりました。
「デジタルネイティブ時代」とは、ここでは、社会全体が向かいつつある時代感として、物心ついたときからインターネットが当たり前にあり、ネットワークツールの価値に慣れ親しみながら育った世代による、「新しい時代感」を指しています。
ワークショップでは、世代を超えた参加者の交流を図るゲームなどを行いながらチームビルディングを行い、学生参加者と企業参加者のさまざまな視点から「新しい時代感やネットワークのなかで求められる価値観、そうした社会で生まれる新しい安心感」について思考を巡らせながら議論が展開されました。未来の生活を快適便利にするためにどう寄り添えるのか、新しい時代の“兆し・気配”に気づきを得る場として盛会に開催することができました。

開催日時

2016年9月29日(木) 18:00〜21:00

話題提供者

  • 総合ファシリテーター
    セコムオープンイノベーション推進担当

    沙魚川 久史

    セコムの開発センター、IS研究所、本社技術管理室を経て、公益財団法人セコム科学技術振興財団 事業部長。セコムオープンイノベーション推進担当を兼任。東京大学イノベーションマネジメントスクール修了、東京理科大学大学院総合科学技術経営研究科修了、東京理科大学大学院イノベーション研究科修了。専門領域は技術経営で、大学や国立研究開発法人、産学官コンソーシアムなどでも活動しながらサービス創造の視座より産学官の連携を推進している。東京理科大学客員研究員、JST専門委員、ものこと双発協議会事務局長。近著は「連携で創造するサービス・イノベーション」(『産学連携学 第12巻2号』産学連携学会,2016年)。

当日の模様

はじめに、ALL SECOMショールーム「MIRAI」にて、セコムの社会に対する“想い”と近未来のサービス像についてご紹介するところからオープンラボを開始しました。
今回は、「デジタルネイティブ時代の安心感」というテーマにあわせて、新しい消費世代を代表して、東京理科大学と電気通信大学から、学部/大学院の学生にもご参加いただきました。こうした、世代や所属を超えた参加者が交わるためのアイスブレイクに、世代間のギャップを超える仕掛けとしてゲームを用意。テーブル内の交流を深めながら、チームビルディングを進めました。

学生参加もあり、今回はテーブルを増やして7グループを編成。ワークショップでは、25社/法人2大学42名の参加者が、グループに分かれて参加者それぞれの視座から議論を行いました。最初は近い将来からアイデア出しを初めて、発散タイムと整理タイムを繰り返しながら徐々に時間軸を未来に移して「デジタルネイティブ時代の安心感」に思考を巡らせるワークが進みました。
コーヒーブレイクタイムには、各グループのワークの中間結果が貼り出され、他グループとの交流や議論も交えながら、グループごとに競い合いユニークな発想が次々と生まれていました。
ここで出てきた、幾つかの興味深いアイデアを(名前だけですが)ご紹介します。
  • 気持ちを温度で伝えるコミュニケーション
    (愛情などの感情を端末の温度として伝送)
  • 偶然の出会い発生装置
    (コミュニティの重要性が増す一方で取り残される人を考慮)
  • 強み増幅装置
    (人材の需給に、高齢者を含めたスキル把握が追い付かない)
  • 時間デザインロボ
    (関係者や自分の状態から、本当に必要な時間シフトを設定)
  • 信頼できるMy Only AI
    (情報や人の実在性が不確かななかで信頼できるメンターを)
フィナーレでは、各テーブルでの議論の成果を参加者全員にシェアした結果、参加者からもっとも評価されたテーブルのメンバーそれぞれに「セコムの食」を副賞としてお贈りしました。
出てきたたくさんのアイデアは、セコムを含め、参加者それぞれが持ち帰り、各々の視座から新たな“気づき・きっかけ”として活用いただけることと思います。参加者それぞれの分野から多くのアイデアが出され、参加者間で多くの気づきと新しい交流が生まれる場となりました。

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