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Vol.31 下肢静脈瘤とは? 第1回(全2回)

Vol.31 下肢静脈瘤とは? 第1回(全2回)
監修/黒崎哲也先生
下肢静脈瘤の症状とは?


~下肢静脈瘤の症状~
一番多くてわかりやすい症状は、脚の血管が浮き出てくることです。
浮き出てくる程度も赤いクモの巣状の非常に細かいものから、まるでミミズが潜り込んでいるように太く曲がりくねったもの、さらにはこれらが混在したものまで、さまざまです。
また、血管が浮き出る以外にも、脚がむくみやすい、立っているとすぐに脚がだるくなる・重くなる・痛くなる、脚(特に内くるぶしのあたり)の皮膚が黒ずんでくる、皮膚にえぐれたような傷(潰瘍といいます)ができてなかなか治らない、ふくらはぎがつりやすい(こむらがえり)などなど様々な症状を出してきます。

時には局所的に痛みを伴う硬いしこりができ、赤く腫れ上がる(血栓性静脈炎といいます)こともあります。
このように症状が多彩であるため、当初は外科を受診せずに皮膚科、整形外科などを受診し、いつまでも適切な治療が受けられないまま苦しんでいる患者さんもいます。(いわゆる「外科」を受診しても適切な診断・治療を受けられていない方も時々見受けられます)

※次回は、下肢静脈瘤の診断・治療方法等をお届けします。


下肢静脈瘤とは?
第1回
第2回
下肢静脈瘤とはどのような病気なのでしょうか?
下肢静脈瘤の症状
黒崎哲也先生プロフィール