ほっとひと息 健康らんど

Vol.13 冬に多い子供の病気

2.細気管支炎について
他にも注意した方が良い病気はありますか?
 他にも冬に注意した方が良い病気に細気管支炎があります。これは主に「RSウィルス」という冬に流行するウィルスで、子供に起きやすい病気です。
 主に2歳未満の乳幼児に起きやすく、細い気管支に起きる病気です。ウィルスにより細い気管支が腫れて空気が通りにくくなる為に起きます。

原因
主にRSウィルスが原因で起きる。
潜伏期間
5日位。
感染経路
人から人への飛沫感染で起きる。
症状
最初は軽い咳、鼻汁、発熱など風邪と変わらない症状で始まる。
1~2日で咳がひどくなり、呼吸が速くなり喘鳴(ゼロゼロ)となり、息苦しさが出てくる。
さらに重症になると食事や水分も摂れずに呼吸困難やチアノーゼが起きる。
合併症
慢性気管支炎
気胸
肺炎
治療
対症療法 ウィルスが原因なので、特効薬はないが、対処療法として酸素吸入や点滴、内服が使用される。

家庭で注意する事
熱が高い時は水分をこまめに与えましょう。
呼吸が苦しくなり、ゼイゼイしている時は無理に飲ませないようにしましょう。
加湿をかけて部屋が乾燥しないようにしましょう。
胸の動きや呼吸状態が分かるように、薄着にしましょう。
熱が出ている場合はこまめに身体を拭き、着替えさせましょう。
呼吸が苦しそうな時は小児は座らせ、乳幼児は立て抱きにしましょう。
飲水の量、排尿回数や量・色を観察しましょう。脱水の目安として唇の乾燥や、皮膚の弾力性、目がくぼんでいる、元気がなくぐったりしている、などにも注意しましょう。
同居者は禁煙しましょう。

病院受診はどのような時にしたら良いですか?
病院受診の目安
 重症になると急に咳き込んだり、呼吸が速くなり、呼吸回数が多くなります。
食事や水分も摂れなくなります。
 肋骨の下のみぞおちの部分がへこむ「陥没呼吸」が起きたりします。
 この場合は夜間、休日でも早急の受診が必要です。チアノーゼが見られる場合は、至急救急車で受診して下さい。
 6ヶ月以下の子供の場合は重症化しやすいので早めに受診して下さい。
大人にも移りますか?
 移ります。大人の場合は症状が軽く済みます。
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