ほっとひと息 健康らんど

Vol.11 子供の外傷(ケガ)

~小児に多い骨折~
 【鎖骨骨折】
  <原因> 転んだ時などに手や肘、肩などを地面についた際に外力が鎖骨に伝わって骨折する事が多い。
  <症状> 腕や肩を動かすと痛い。皮下出血や腫れが出る。
抱き上げると泣く。症状が出にくい場合もある。
鎖骨部分に変形が生じる事がある。
  <治療> 鎖骨バンドなどで固定する。
低年齢ほど治りが早い。

 【上腕・前腕骨骨折】
  <原因> 肘関節を伸ばしたまま転ぶと起きやすい。
  <症状> 痛みや腫れがある。運動障害が出る場合もある。
  <治療> 場所によってはギプス固定や手術が必要な場合がある。

 【大腿骨・下腿骨骨折】
  <原因> 交通事故、高所からの落下など強い外力により生じる事が多い。
  <症状> 腫れ、痛み、皮下出血などがある。
起立不可で運動障害が出る場合がある。
気分不快やショック症状をきたす事もある。
  <治療> 年齢にあわせた牽引治療などを行う。

 子供の頃に骨折をする事で、骨の成長に影響が出ないか心配なのですが?

 子供は骨折しても細胞活動が盛んな為に驚くほどの回復力をみせたり、自然矯正力を発揮したりします。
 しかし、子供の骨には骨端線というものがあり、骨の成長に関わるこの骨端線を損傷すると成長に影響を与える場合があります。
 骨折が疑われる場合は専門医の的確な判断が必要です。早期の治療が必要になりますので、早めに受診して下さい。

 
>ほっとひと息 健康らんど トップに戻る