防犯 2024年04月19日

フェイクニュースにご用心

▼ 高度化する「フェイクニュース」
フェイクニュースとは、インターネット上に流通する真偽が不確かな情報のこと。
うわさ話やゴシップ、国際情勢や国内政治、医療や健康情報など、多種多様なフェイクニュースが存在しています。

真偽不明の情報が広がることは昔から珍しくありませんでした。
しかし近年はSNSの普及により瞬時に拡散され、深刻な混乱をもたらす結果になっています。

またAIを用いたディープフェイクと呼ばれるフェイクニュースも増加しつつあり状況です。
複数の画像や映像、音声を合成して、まるで本人が語っているかのようにリアルなフェイクニュースを生成することも可能になってきました。

「自分はフェイクニュースにはだまされない」
用心していても、高度なフェイクニュースを一見しただけで見破るのは困難です。

「自分もフェイクニュースにだまされるかもしれない」
このような意識で常に情報を検証する習慣をつけなくては、自らもフェイクニュースの拡散者になってしまうかもしれません。

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▼ なぜ「フェイクニュース」が広がってしまうのか?
アメリカのある大学の研究では、「フェイクニュースは事実よりも拡散スピードが速く、拡散範囲も広い」という結果が得られたそうです。

フェイクニュースはつい誰かに言いたくなるようなインパクトの強い情報が多い傾向にあります。
人間が反応しやすいのは「怒り」や「正義感」「不安」などの感情だと言われています。

「ぜったいに許せない」
「こんなことになっているなんて大変!」

SNSで流れてきた情報にこのような気持ちを抱いたら、誰かに伝えたくなるではないでしょうか。
心情的にシェアしたくなるようなフェイクニュースが意図的につくられている可能性もあります。

直感的な操作だけですぐ情報を共有できる機能が、SNSには備えられています。
多くの人が感情に突き動かされてシェアすれば、あっというまにフェイクニュースが広がっていくでしょう。

「この情報はすぐみんなに知らせなくては!」と強い感情がわいたときほど要注意。
フェイクニュースの可能性を疑うことが重要です。


▼ 「フェイクニュース」にだまされないために
フェイクニュースにだまされないためには、目にした情報を鵜呑みにしないことが肝心。
たとえ著名人や信頼できる知人からの情報であっても「フェイクニュースかも」と疑うことが大切です。

SNSでシェアしたり、人に話したりする前に、自身で真偽を確認する慎重さを持ちましょう。
シェアする前に一呼吸おくこと、冷静に考えることが求められます。

・一次情報を探す(引用情報の場合)
・情報の発信元が信頼できるものか確認する
・他の情報と比較する
・いつの情報かを確認する

フェイクニュースとの遭遇を回避することはできないのが現実。
フェイクニュースが紛れている前提で行動することが大切です。

安易にシェアしないことも、ネットリテラシーのひとつだと心得ましょう。

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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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