防犯 2023年03月17日

家庭のWi-Fiセキュリティ

▼ 情報セキュリティの脅威は家庭にも
ネットセキュリティが重要なのは、家庭も同じ。
日常的に家族が使うインターネットもWi-Fiセキュリティが無防備であればリスクは高まります。
家庭のインターネット環境が不正利用されるリスクを知っておきましょう。

【家庭のインターネット狙わる事例】
・情報を盗み取られる

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セキュリティ対策が不十分なWi-Fiルーターでは、メールの内容やウェブサイトの閲覧履歴など、通信内容が傍受されてしまいます。
インターネットショッピングやネットバンキングなどで利用したIDやパスワード、クレジットカード番号などの重要な情報が盗まれれば不正利用されることも。

・第三者にWi-Fiをタダ乗りされる
Wi-Fiルーターに適切な設定がおこなわれていないと、第三者が勝手にWi-Fiに接続する可能性があります。
通信速度が遅くなるばかりか、悪意があれば個人情報を盗む、ウイルス感染させるなど、被害を受ける可能性が否定できません。

・DDoS攻撃の踏み台にされる
DDoS(ディードス)攻撃とは、悪意を持ってサーバーに大量アクセスを集中させ、サーバーをダウンさせるもの。
セキュリティが脆弱なIoT家電を介して攻撃がおこなわれた事例も確認されています。
家庭のインターネット環境に侵入されれば意図せず犯罪に加担してしまうことがあるのです。

・ウイルスに感染する
ウイルスに感染させる手口は非常に巧妙です。
メールに添付したファイルを開かせる、大手企業を装った偽のメールやSMSでウェブサイトに誘導する、悪意のあるプログラムやアプリをダウンロードさせるなど、ウイルスに感染させる手口はいくつも確認されています。

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▼ Wi-Fiルーターは守りの要
無線LANを利用する家庭にとってWi-Fiルーターは玄関のようなもの。
端末からの情報送信、インターネット上からの情報受信は、Wi-Fiルーターを介しています。
玄関に鍵をかけるように、Wi-Fiルーターも堅牢にしたいものです。

自宅のWi-Fiルーターをいつ設置したか覚えているでしょうか?
3年以上前であれば、暗号化方式などのセキュリティ強度が十分ではないことも考えられます。

【Wi-Fiルーターのセキュリティ対策】
・暗号化方式を確認
Wi-Fiルーターのセキュリティ方式は、WEP、WPA、WPA2などがあります。
セキュリティ強度が脆弱なWEP方式のWi-Fiルーターの場合、暗号の解読が比較的容易です。
通信内容が簡単に傍受される可能性があるので、WPA2を選んでください。
WPAやWPA2でも、パスワードが知られれば同様のリスクがあるので注意が必要です。

・ネットワーク名(SSID)を変更
SSIDは、Wi-Fiの電波が届く範囲にいる人の端末にも表示されます。
SSIDからメーカーや機種などが判別できることも。
そのメーカーのルーターに脆弱性が見つかった場合、SSIDが初期値のままではセキュリティリスクになり得ます。

・パスワードを適切に設定
Wi-Fiルーターのパスワードに語呂あわせや実存の単語などを使っていませんか?
法則性のない、なるべく長くて複雑なものを設定しましょう。また初期値のままだと、解読されてしまう可能性があります。セキュリティ強度を高めることが重要です。

Wi-Fiルーターの本体にSSIDやパスワードなどの重要な情報が書かれたシールが貼ってある場合があります。
窓際など、外からのぞける場所にWi-Fiルーターを設置するのは危険。
「小さな文字だから遠くからは読めないだろう」と考えがちですが、スマートフォンで撮影して拡大したらどうでしょう?
「まさか」と思うことも、「もしかして」を考えて、対策することが大事です。
また、Wi-Fiルーターを管理する画面を開く際のアカウントのパスワードの変更もお忘れなく。管理者権限を乗っ取られてしまうと、SSIDやパスワードを見られてしまいますので、特に注意が必要です。

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▼ Wi-Fiにつなぐ端末のセキュリティも強固に
家庭のWi-Fiを利用する端末には、必ずセキュリティ対策ソフトをインストールしてください。
パソコンだけではなく、スマートフォンやタブレット端末なども同様です。

セキュリティ対策ソフトは、無料版ではなく、有料版を導入したほうが安心。
無料版では機能が制限されているものが多く、次々と新たな脅威が生まれる現状においては、十分な対策ができない可能性があります。

また、端末のOS、Wi-Fiルーターやプリンターなど周辺機器のファームウェアは常に最新の状態にしておくこと。
普段使っていない端末も、定期的にアップデートだけはしておいた方が良いでしょう。

昨今は、テレワークなどで自宅作業をする方も増えています。
自宅のネットセキュリティ強度を高めないと、情報漏えいなどで会社に損害を与える事態に発展しかねません。
「何かあってからでは遅い」と心得て、できる限りのセキュリティ対策をおこないましょう。


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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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