防災・防火 2023年10月20日

防災シミュレーション「家族で避難方法を練習しましょう」

▼ 震災に備えた防災シミュレーションが不可欠
内閣府の防災情報によれば、発生の切迫性が指摘されている大規模地震として、南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、首都直下地震、中部圏・近畿圏直下地震があります。

なかでも津波が予測される南海トラフ地震や、首都中枢機能への影響が懸念される首都直下地震は、今後30年以内に発生する確率が70%と予測。
2016年に発生した熊本地震は、30年以内の発生確率が1%未満であったにもかかわらず、大規模な被害が発生しています。
どこに住んでいても、地震とは無関係ではいられないことがわかる数字です。

大規模な地震では、命にかかわる状況が発生することもあり、自分や家族を守るための判断が必要とされます。
どのような状況になったら避難を開始するのか、どこに避難するのかなど、しっかり考えておかないと、いざというときにパニックになりかねません。
混乱した状況でも落ち着いて行動できるよう、家族全員で避難行動をシミュレーションしておきましょう。

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▼ 生活圏で起こりうる被害を把握する
震災によって引き起こされる被害はさまざまで、建物の倒壊、火災、道路の陥没や液状化、土砂災害や津波などがあげられます。
そのときの天候も大きく影響することでしょう。

自宅や職場など、ご自身の生活圏をはじめ、ご家族の行動範囲で発生する可能性がある被害をあらかじめ把握しておくことが大切です。

自治体などが公表しているハザードマップで確認しておきましょう。
あわせて、避難所の場所や避難ルートについても確認しておいてください。
できれば実際に、ハザードマップを片手に町を歩いて、避難ルートや避難所の場所、その周囲の状況なども把握しておきましょう。

橋・トンネル・崖の崩壊、建物・塀・電信柱などの倒壊により、最短の避難ルートが使えなかったり、危険な状況になっていたりすることもあります。
避難ルートは、複数パターン用意し、危険箇所の迂回ルートを考えておきましょう。

ハザードマップは、こちらの「ハザードマップポータルサイト」からも確認ができます。

▼ 家族それぞれの避難行動をシミュレーション
震災発生からの防災行動を時系列で整理することをおすすめします。
水害対策で活用される「マイ・タイムライン」の考え方は震災にも応用可能です。

家族全員のマイ・タイムラインを1枚にまとめておくと時系列で行動を把握しやすく、家庭での話しあいに役立つはずです。

・日ごろの備え(備蓄品や非常持出品のリストなど)
・地震発生直後の初動~避難準備
・避難生活

それぞれに注意すべきポイントなどがわかりやすくまとめましょう。

「いつ」「何をするか」をシミュレーションし、マイ・タイムラインに段階ごとの取るべき行動を記入。
家族それぞれの役割分担や連絡手段なども話しあって、マイ・タイムラインに反映しておくと良いでしょう。

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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事

濱田宏彰日本市民安全学会常任理事
濱田宏彰日本市民安全学会常任理事

侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。

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